腹黒君の嘘恋 ∞ Blue (ページ2)

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2月14日。

恋する乙女の一大イベント。

私も例外ではなく昨夜手作りしたチョコを渡すべくカレを探していた。

昼下り、大学のキャンパスのあちらこちらで楽しげな笑い声が溢れてる真っ最中だった。

「好きです」

伝えたい言葉。

だけど、その言葉は私の口から放たれた言葉じゃない。

そう、目撃してしまったんだ。

カレが他の女の子に告白されてる現場を・・・。

「大倉先輩の事がずっと好きだったんです」

・・・恋敵がナナコちゃんとかありえない。

ナナコちゃんは去年のミスコン、1年生ながらグランプリを受賞した程の可愛い女の子。

そんな可愛い子と好きな人が被るなんて・・

確かに大倉君は、ミスターコンで2連続グランプリを取るぐらい大学1 モテる。

あのルックスに爽やかな笑顔。
細身の長身となれば、モテない方がおかしいぐらい。

それにモテる事を鼻にかけてなくて、めっちゃフレンドリー。

私みたいな普通の子にも気軽に話しかけてくれるんだ。

だから・・
いつも笑顔で話しかけてくれてたから私・・

これはもうイケるかも？！とか
脈あり！？とか
イケる以外何物でもないと思って・・

バレンタインのこの日、グットタイミングだ！
と、意気揚々告白しようと決意したんだ。

だけどさ、だけど！！
よりによってナナコちゃんが相手とか勝ち目無いでしょ！！

あんな、女から見ても可愛い子がほっぺ真っ赤に染めちゃってさ！

萌え袖の両手でチョコ渡してきたら、女の私でもキューンとしちゃうって！！

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