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「…待って、見るな」
「え」
「だから見るなって」
そこで気づいた。
...照れてる？照れて顔が赤くなってるのを隠そうとしてる？
「照れてんの？」
「は？！」
うるさいよってブツブツ何か言ってる姿さえも可愛くて愛おしいと思っちゃうから私相当松村に惚れてるんだな。
「で？」
「…ん？」
「松村はどうなの？」
今度は一転私も真剣に松村を見つめて離さない。
「好きだよ」
視線がぶつかり合って、その言葉が私の耳に届いた時には強く抱き締められていた。
その事を把握するのに時間は掛からなかった。
私も自分の腕を松村の体に回す。
「明るくて優しくて、何にでも一生懸命な美山が俺は好きだよ」
どうしよ、嬉しくて何も言葉が出てこない。
「...え？泣いてる？」
言葉の代わりに涙が出てしまっていた。
重ため女だと思われたくなかったなのに。
「…ごめん、嬉しくて」
「ははは、可愛すぎるって」
「...うるさい」
「何で？(笑)」
よしよしって頭撫でられて、余計にそれ逆効果なの分かってないの？って思いながらも口元は緩む。
「...私も好きだよ、松村のこと。いつもそばにいて助けてくれる松村が好きだよ」
少し私から離れて、私の頬を伝う涙を拭ってくれる、彼の顔がとても優しい顔をしていた。
「俺達、両思い？」
「ふ、中学生か(笑)」
「やっと笑った」
「え？」
「貴方俺ん家来てからずっと眉間にシワ寄ってるよ」
「そりゃあシワも寄りますよ」
「なんでだよ(笑)」
コーヒー冷めちゃったかも、新しいの淹れようかって今この状況で言い出す松村。
「ま、待ってよ」
「んん？」
「私達さ、そのさ」
「うん」
「いや、だからその…」
「俺達付き合おうな」
「...」
「おい、黙るなよ(笑)」
「だってサラッと言うから」
冷めたコーヒーを啜りながらこの状況に緩んだ口元が元に戻らない。
「あ、結婚する？」
思わずコーヒーを吹き出しそうになった。
「あのさ、そういうとこだよ」
「何が」
「だから、あーもういい」
そういうのって軽々しく冗談で言うものじゃないでしょって独り言レベルで呟いた。
「別に冗談じゃねーし」
「はい？！」
でもそれは松村に届いてたみたいで、また手元が狂いそうになった。
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遥(プロフ) - みそんちさん» コメントありがとうございます！！ご希望に添えられるように頑張ります！！♡ (2022年3月18日 19時) (
レス) id: 12fb1fd183 (このIDを非表示/違反報告)
みそんち(プロフ) - 初めまして！松村担の者です。番外編是非是非是非是非是非是非！お願いします！ (2022年3月16日 1時) (レス) id: 7c93b76399 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - かいとんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！励みになります！！ (2022年3月8日 18時) (レス) id: 12fb1fd183 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - まゆみんさん» コメントありがとうございます！松村サイド、私も読んでみたいです笑 お声が多かったら挑戦してみます！ (2022年3月8日 18時) (レス) id: 12fb1fd183 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 本当に素敵な作品でした！！これからも頑張ってください！ (2022年3月8日 18時) (レス) @page29 id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥 | 作成日時：2022年2月24日 23時
