拗らせ、愛【Hokuto.M】

・ ページ12

「何で止めるのよ」
「お前、相当酔っ払ってるよ？」
「酔ってませーーん、松村の目は節穴ですか？え？そうなの？節穴なの？(笑)」
「それだよそれ」


すっごい今日さ、嫌な絡み方してくるよね松村。松村の方こそ酔ってんじゃないの？



「ありゃ、美山さん酔っちゃった？」



今どきありゃ、って口にする方いらっしゃいます？漫画ですか？


うわ、私酔ってるのか何なのか分かんないけど、性格悪すぎる、っで止まらないのよ。
今までの感情が一気に溢れた。


「あのさー、私が酔ってようが酔ってなかろうが、別にいいじゃん。松村は松村でこの綺麗なお姉様方と楽しくお酒飲んでたらいいじゃーん。私に構わずどーぞ！どーぞ！」
「私はどうせただの補欠でーす！ただの同期でーす！松村の恋愛対象にはなれませーん！」
「あ、高地さん！お酒！頼んでもらってもいいですか？！」


「...あ、うん」


「そこはいいともー！って言ってくださいよー！(笑)」



ははははってこんだけ1人で喋ったあげく、叫んだあげく、1人笑いして空のグラスを口に持っていく。



皆の視線が私に注がれているのは分かってるし変な空気にさせてしまってるのも頭では分かってるんだけど、酔いには勝てなかった。



そしてそこからの記憶がほぼない______

・→←◆作者より

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す