将来の夢（笑） ページ29
だいぶお酒も入ってきた頃。
今まで他愛もない話で盛り上がっていた5人が、急にシンと静まった時、翔ちゃんが人差し指で頭をポリポリと掻きながら、様子を伺うような眼差しでにのを見た。
櫻「にのは…どう？順調に話は進んでます？」
少し聞きづらそうな感じで聞く翔ちゃんの言葉に、相葉ちゃんと松潤が同時ににのの方を向いた。
主語が無くても何を聞いているのかは全員分かっている。
みんな触れたくても触れられなかった話題だ。
ニ「あー、お陰様で順調に進んでますね」
箸を置いて、何故か正座に座り直すにの。
櫻「マジで？あ、じゃあ良かったわ」
松「ちなみに、いつ籍入れんの？」
ニ「あー、それはまだ決まってないですね」
相「そうなんだぁ？タイミングとか、難しいよね〜？」
ニ「なかなかね。我々も今、大事な時期ですからね」
大「………」
櫻「てか正直ね？ニノが結婚するって言うと思わなかったわ(笑)」
相「分かるっ！意外だったよね？(笑)」
ニ「あ、そうですか？」
松「正直、こんなかで一番かニ番くらいに、ほど遠いと思ってたからさ(笑)」
ニ「ちなみに、あともう一人、ほど遠いと思われてるのは誰ですかね？」
何故かみんな、俺を見やがる。
大「え、俺？」
相「リーダーとか、想像つかないなぁ〜(笑)」
櫻「悪いけど、兄さんに結婚するって言われたら、俺軽くショックよ？」
松「分かる分かる(笑)」
大「分かんねぇぞ？明日急に言うかもよ」
松「結婚するって！？」
大「うん」
櫻「怖っ！！」
相「俺ヤダ、聞きたくな〜い！！」
ニ「いやー、大野さんに言われたらショックですよ」
大「なんでだよ」
ニ「だって我々ねぇ？もう、大野丸に永久就職するんだと思ってますから」
大「どういうこと！？」
ニ「これから漁師として第二の人生を歩むのに、結婚してる場合じゃないんじゃないかなぁて」
大「あー確かに。漁師になりてぇなぁ」
櫻「いやいやいや、確かにじゃないっ！！頼むからアイドル続けてぇ！？」
相「嵐のリーダーが漁師になりましたって、俺なんだか複雑だよっ(笑)」
松「面白いけどね(笑)」
大「今、一番の夢だわぁ〜」
ニ「もう、夢がリアルなんだよなぁ」
マジでなりてぇなぁて思う。
んまあ、現実はそんなに甘くないって分かってるけど。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2018年9月10日 12時
