ARS's ｼｮｰﾄｽﾄｰﾘｰｽﾞ2017 (ページ20)

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そばにいたい〔7〕ページ20

そして、おーちゃんと付き合って半年経った今、ついにその時が来たんだ。

翔ちゃんとニノが別れた。

翔ちゃんもニノも理由は言わないけど。

「俺らもう、普通のメンバー同士に戻ったから」

そう告げられた。

俺ら3人は言葉が出なかったけど、心のどこかで、いつかそうなる気はしていた。

多分、おーちゃんも松潤も。

松潤がなんとか聞き出したところ、意外にもフったのはニノの方。

「やっぱり男同士で、ましてやメンバー同士でなんて、上手くいくはずないんだよ」

そうニノに言われてフラれたらしい。

何があって、そんな結論に達したのかは分からないけど、すごく寂しい言葉だなって思った。

その日の夜、俺とおーちゃんはいつものように一緒に過ごしていた。

お互いにもう、これが最後だと承知していた。

相「あ〜…なんだかんだ、おーちゃんと半年も付き合ってたんだね！」

大「意外とあっという間だったよね」

相「結構さ、俺ら恋人っぽかったよね！」

大「うん、おれ結構居心地良かった」

相「俺も！でもさ、それはきっと…恋愛感情がなかったから上手くいってたのかもね…」

大「うん…そうかも」

相「翔ちゃんとニノ、あんなに幸せそうだったのに…分かんないもんだよね」

大「だなぁ…」

相「てかさ、俺らいつ気持ち伝える？」

大「ん〜…もうちょっと時間置いてからのがよくない？」

相「いやっ、意外に今なら別れた寂しさに付け込めるかもよっ？(笑)」

大「相葉ちゃん悪いなぁ〜(笑)」

相「いいじゃん！恋愛に駆け引きは必要だよっ？」

大「そうだけどさ(笑)」

相「俺、明日告白する！」

大「………」

相「ダメならダメで、ちゃんと諦めるし！」

大「相葉ちゃん…」

相「次の恋愛に進む為にも、俺は明日告白するよ！」

大「…んじゃあ、おれもそうする」

相「ホントっ？」

大「早くスッキリしたいし」

相「えっ、もうフラれるスタンスなの！？(笑)てか、おーちゃんならきっと受け入れてもらえるって！」

大「ないよ(笑)」

相「大丈夫だって！じゃあ明日の夜、またおーちゃんちに帰ってくるから、お互いの結果報告し合おうね！」

大「分かった」

俺はこの時、思ってたんだ。

俺もおーちゃんも上手くいけばいいなって…。