そばにいたい〔2〕 ページ15
翔ちゃんとニノがいなくなった楽屋で、松潤が一足先に帰り支度を整えた。
松「じゃあ俺も予定あるから、先帰るね」
相「あ〜♡さては、また会うんだ〜♪」
松「まぁまぁまぁ(笑)」
相「いいねぇ〜幸せそうで♪」
松「すいません、スゲー幸せっス(笑)」
相「言うよね〜？♪」
大「羨ましいなぁ〜」
相「楽しんできてっ！」
松「ありがと！じゃあ、お疲れ〜い」
相「お疲れさま〜！」
大「お疲れさまぁ」
松潤はご機嫌そうに笑みを浮かべながら楽屋を出ていった。
楽屋には俺とリーダーだけが残る。
大「さて、おれも帰るかなぁ。相葉ちゃんは？」
相「………」
大「ぅおい、相葉ちゃん」
相「……んー」
大「え、寝てる？」
相「起きてる…」
大「帰ろ？」
相「うん…」
大「どした⁉︎」
相「うん…なんかねぇ…ヘコんじゃってさ」
大「…翔ちゃんとニノ？」
相「うん…」
大「元気だせやぁ…」
相「リーダーはもう、大丈夫なの…？」
大「大丈夫じゃあないけど…しょうがないじゃん？」
相「やっぱリーダーも、まだ諦めきれてないんだね…」
実はリーダーは、ニノのことが好きなんだ。
リーダーも俺が翔ちゃんのことを好きなのを知っている。
松潤は知らないけど。
松潤には最近、新しい恋人ができたらしい。
だから幸せオーラ全開で、翔ちゃんとニノのこともきっと心から祝福しているんだろうな。
だけど、俺とリーダーはそうじゃない。
お互いに辛い気持ちを堪えて祝福しているフリをしているだけ。
本当はもう二人がラブラブな姿なんて見たくないよ！
こんな風に辛い気持ちが隠せなくなった時、リーダーと二人きりでいる時だけは素直にその気持ちをさらけ出している。
相「ねぇ、リーダぁ！！今日、飲もっ！」
大「いいけど…またウチで飲むの？(笑)」
相「リーダーんちがいいのっ！行こっ！」
大「頼むから酔って暴れんなよぉ？」
相「もう、酔って暴れてやるんだっ！！」
大「人の話聞けや(笑)」
相「もう暴れたぁ〜〜い！！！」
大「やめれぇー‼︎」
もう俺、限界だよっ！！
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2023年1月25日 20時
