いつか必ず巡り逢う〔12〕 ページ12
そう。
あれはただの夢なんかじゃない。
あれは。
前世の記憶だったんだ。
カ「…ねぇ…相葉さんなんでしょ…？」
マ「…かず…本当にかずなのか…！？」
カ「…かずだよ…二宮和也だよっ…」
マ「かずっ…！！」
カ「…まーくんでしょ…？相葉雅紀なんでしょ…？」
マ「…そうだよ…俺、相葉雅紀だよっ…！」
カ「…やっぱりっっ…」
マ「…俺も…おまえはかずなんじゃないかって思ってたんだ…！さっき、おまえがシャワー浴びてる時、思い出したんだよっ！夢の中で抱いてたのは…カズくんの顔をした恋人だったって！」
カ「まーくんっ…」
マ「かずっ…」
カ「初めてお店に行った時からっ…ずっと気になってたっ…」
マ「俺もっ…初めておまえが来た時から…気になってたよっ…」
カ「ドキドキするなぁって…思ったんだよっ…」
マ「俺だって…思ってたよっ…！」
和「やっと…巡り逢えたんだねっ…」
雅「31年かかっちゃったじゃんっ…」
和「ふふっ…」
雅「今度こそ一緒にっ…いようなっ…」
和「当たり前だよっ…もう離さないからっっ…」
雅「結婚しよっ…かずっ…！」
和「プロポーズ早過ぎだってっ…ふふっ…」
布団の中できつくきつく抱き締めあった。
あぁ…なんだか懐かしいよっ…
やっと会えたんだね。
最愛の人に。
僕達は前から出会っていたのに。
気付くのに時間がかかっちゃったね。
あの夢を見た日は、どうしても貴方に会いたくなる理由がやっと分かったよ…
僕達は、櫻井雅也と大野和紀として生まれ変わって、ちゃんと巡り逢えたね。
嬉しいよっ…
朝日が差し込むベッドの上でゆっくりと目蓋を開けたら…
隣に相葉さんはいた。
何もまとっていない素肌の僕を、相葉さんの腕が包んでいた。
僕はその愛しい素肌の胸に顔を埋めた。
やっと一緒になれたね。
まーくん…
−終−
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2023年1月25日 20時
