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いつか必ず巡り逢う〔11〕 ページ11
最後の行為が終わって相葉さんの腕の中。
その愛しい胸に顔を埋めた。
僕を抱き締める腕に力が入る。
「…愛してるよ…かず…」
「…僕も…愛してます…相葉さん…」
「…名前で呼べよ！」
「……まーくんっっ…」
涙を流す僕の頬に手を添え、親指で優しく涙を拭い、おでことおでこをくっつけた。
最後の夜は、いつまでも互いの鼻をすする音が響いていた。
朝日が差し込むベッドの上でゆっくりと目蓋を開けると。
隣に相葉さんはいなかった。
貴方はもういなくなっていた。
使用人の僕を、恋人の僕を置いて…
広いベッドの上でダラダラと静かに涙を流した。
いつかまためぐり会いたい。
来世でもまた巡り逢いたい。
来世では絶対一緒になりたい。
また男として…
外国で起きたテロ事件に巻き込まれて彼が亡くなったということを事件の1年後に知った。
そんなっ…
一気に生きる希望を失った。
貴方が他の誰と結婚しても
いつかまた会えると信じて
ひたむきに生きてきた。
だけどもうっ…
貴方のいないこの世界で
生きている意味なんてもうない。
まーくん…
待っててね…
荒れた海が広がる崖から、自ら今世を終わらせたんだ。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2023年1月25日 20時
