突然�� ページ9
段々腹が立ってきて、チッと舌打ちをした。
相「ごめん！ごめんねリーダー！俺らもね、申し訳ないなって、心が痛いなって思いながら、心を鬼にしてねっ！？」
櫻「そう！俺らもね、決してノリノリでやってたわけじゃないからね！？」
松「俺、自分がやられたらぜってぇーヤだなーて思いながらやってたからね(笑)」
ニ「ほんとにね〜タチの悪いイタズラを考えるなって思うよ、ほんとに」
4人が慌ててフォローの言葉を掛けてくるけど、全然耳に入ってこねぇや。
大「いや…もう…知らねぇ。もうお前らなんか知らねぇよ。もう勝手にしろ。俺ぁ帰る！」
クルリと背を向けた。
そして、スタスタと廊下を歩きだした。
ニ「あーー！リーダーが怒っちゃった！怒っちゃったよぉ！？」
相「リーダーごめんて！マジごめんてぇ！！」
櫻「怒んないでぇ！？大野さぁん！」
松「ゴメンゴメン！悪かったって！リーダー！」
大「お疲れしたぁっっ」
背を向けたまま言い捨て、そのままズンズンと楽屋へ向かって歩いていった。
ニ「ああっ…リーダー！！」
相「リーダぁーー！！」
櫻「大野さぁーーん！！」
松「オイ、どーしてくれんだよこれ！！」
俺を呼ぶニノと相葉ちゃんと翔くんの声と、スタッフに文句を言う松潤の声を聞きながら一人で歩いていった。
歩きながら、ジワジワと目に涙が浮かんできた。
4人の、血まみれで倒れている姿が頭に蘇る。
本当に怖かった。
マジで自分の命より大切なものを失ったと思った。
嘘で良かった…
無性に泣きたくなって途中のトイレに寄って個室に入ってゴシゴシと涙を拭って。
楽屋に帰ってからも、必死に謝る4人の言葉を無視して、しばらくの間ずっと落ち込んでいた。
だけど、落ち込みながら思っていた。
4人が生きててホント良かった…
て。
−終−
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2021年1月4日 2時
