ARS's Story －My Dream－ (ページ46)

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THIS IS 智会 ⑩ ページ46

温泉を堪能した後は、晩ご飯。

これまた松兄が、わざわざステージ付きの大広間を貸し切りにしてくれちゃってさ。

部屋も十分広いんだからそこに料理を持ってきてもらえばいいのに。

無駄に太っ腹なんだよ、この人は(笑)

酒を飲みながら、美味しい料理を堪能して。

すっかり出来上がった竜さんが、浴衣を脱いでパンツ一丁でステージに上がった。

ほんと根っからの芸人だよね(笑)

松岡「おい知念！あのジジイを止めろ！」

知「僕には無理です」

大「いいじゃん(笑)やらせときなよ」

竜さんの裸芸をなんだかんだ言いつつ笑って見て。

こうやって仲間と笑って飲んでっていうのも久しぶりだから、楽しいなて思うけど。

でもやっぱ、ふとした瞬間に4人のことを考えちゃう。

みんな今頃、何やってんだろうな…て。

上「大ちゃ〜〜ん、楽しんでるか〜？♪」

酔っ払いの赤い顔でビール瓶を片手にステージから竜さんが降りてきた。

大「楽しんでるよ(笑)」

上「ほんとか〜？たま〜に寂しそうな顔しやがってぇ」

ヨロヨロと歩きながら竜さんが近づいてくる。

うわぁ〜…また絡んできて、お決まりのあのネタやらされるんかな…(笑)

上「大ちゃん！俺ぁ寂しいんだよ！」

大「何が(笑)」

上「テレビで嵐の姿が見れなくてだよ！」

大「………」

上「やっぱなぁ嵐の存在は偉大なんだよ！！」

大「………」

上「俺ぁなぁ、5人がテレビの中で笑ってる姿が好きなんだよ！！」

ネタとは思えない真剣な、でもどこか寂しそうな顔で言う竜さん。

ネタなのか本気なのか分からない。

上「お前なぁ！いつんなったら戻ってくんだよ！！」

すぐ目の前まで近づいてきた竜さんにガッと両肩を掴まれた。

ここでようやく本気で言っているのが分かった。

目がマジだ。

何も答えずにいる俺を見兼ねて、スッと松兄が俺から竜さんを引き離してくれた。

松岡「…まぁまぁまぁ竜ちゃん！気持ちは分かるけど、それは大野が決めることだから！」

上「………」

知「………」

…俺だって分かってるよ。

自分が言い出さなきゃ、みんなどうすることも出来ないんだって。

だけど…

松岡「はいはい、この話はヤメっ！さて！ここで何と！サプライズゲストをお呼びしたいと思います！」

大「へ！？まだ誰か呼んでんの！？」

松岡「お前に会いたい奴が他にもいるってことよ！なあ？」

すると突然、ステージからあの曲が流れだした。