ARS's Story －My Dream－ (ページ45)

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THIS IS 智会 ⑨ ページ45

旅館に着いて、4人ではだいぶ広めの部屋に荷物を置いた後、さっそく温泉に入ることにした。

大浴場と露天風呂を1時間の枠で貸し切りにしてもらったみたいで。

そんなお金がかかることしなくても、部屋に露天風呂が付いてるとこ選べば良かったじゃんて言ったら。

「お前に、普通の大浴場と露天を楽しんでもらいたいんだよ」て松兄に言われた。

その言葉が妙にグッときた。

普通て、当たり前のことじゃないんだって今更思った。

上「よ〜し、オマエらに温泉の入り方てやつを教えてやるからなぁ！」

手ぬぐいを被った竜さんが、手すりを掴みながら俺らにケツを向ける。

また始まったぁ〜…(笑)

上「押すなよ？」

松岡・大・知「………」

上「押すなよ？」

松岡・大・知「………」

上「絶対押すなよ！？」

松岡「分ーかったって！押さない押さない！」

上「違うだろっ！！」

松岡「なぁーによっ、絶対押すなっつったべや」

上「お前、何年このやり取りやってんだっ！！」

松岡「言っとくけど俺はそんなにやってねぇぞ？(笑)」

上「そうは言ったって分かるだろっ！！『押すなよ？』『押すなよ？』『絶対押すなよ？』でドンッてやるんだよ！！なぁ大ちゃん！！」

大「頼むから俺に振らないで(笑)」

松岡「はいはいはいはい、分かった分かった！」

上「いいか？3回目で押すんだよ！もう一回いくぞ？」

わざわざまたやるんかい(笑)

竜さんがさっきのように手すりを掴みながらケツを俺らに向けた。

上「いいか？」

松岡・大・知「………」

上「押すな…」

ドンッッ

上「うわぁっ！！」

バシャーーン

松兄まさかの、1回目で蹴り落とした(笑)

松岡「よし、入るぞ！」

大・知「は〜い」

上「おおーーいっ！！」

まあ、お決まりだよね(笑)

室内の大浴場での茶番の後、松兄と一緒に露天風呂に移ってゆっくりと温泉に浸かった。

露天から見える紅葉の景色が最高だぁ。

ここは東京よりもしっかり色づいている。

じっくりと紅葉を眺めていたら、ふと4人のことが頭に浮かんだ。

みんな元気かな…

今回みたいなメンバーで温泉旅行もたまには楽しいけど。

活動休止前に番組で行った5人の温泉旅行が忘れられない。

会いたいな…

自分で連絡すりゃいいのに。

そんなことも出来ないなんて、松兄の言う通りやっぱ俺、意地張ってんのかもね…(笑)