THIS IS 智会 �� ページ44
…と言っても、ここ2ヶ月くらいの話だけど。
でも前はもっと5人でLINEもしてたし、個々でも連絡を取り合っていた。
あのニノですら、必ず些細な生存確認LINEをくれてたのにさ…。
みんな忙しいのは知ってるよ。
だけど…
なんか寂しいよね…。
俺のことなんてもう…忘れちゃったんかな、なんて。
活動休止した直後は、みんな頻繁に連絡くれたのに。
こうやって、どんどん連絡が来なくなっていくんかな。
5人のLINEで連絡取り合うことも無くなっていくんかな。
4人とも個々で活躍していって、もう5人でいる必要が無くなっちゃうんかな。
嵐はもう…このままバラバラになっちゃうんかな。
とか、思ったり。
松岡「お前、そんな寂しそうな顔すんだったら早いとこ、アイツらんとこ戻りゃいいじゃねぇかよ！」
大「…そんな簡単にはいかないよ」
松岡「なぁーに意地張ってんだよ！(笑)」
大「…意地張ってんじゃないよ。俺一人で簡単に決められることじゃないし」
松岡「だーから、さっさと自分から4人に声かけりゃいいじゃねぇかよ」
大「………」
何て返していいのか分からなくて結局黙るしかない自分。
松岡「おい、おーのっ！」
大「………」
上「まぁまぁまぁ！大ちゃんだって色々考えてんだよなっ？」
すかさず後部座席から救いの声が聞こえてきたおかげで、松兄は呆れたようにため息を吐いた後は、もうその事には触れてこなかった。
俺だって色々考えてる。
考えてるけど。
考え過ぎてもう…分かんないや。
少しだけ気まずくなった空気を蹴散らすように、その後はいつも以上に松兄のお調子者ぶりが炸裂して。
そこに竜さんが乗っかって、気付けばゲラゲラと4人で笑い合っていた。
松兄の粋な計らいで、知り合いの船長から船を借りてくれていて。
温泉へ行く前に、俺の運転で先に海へ出ることになった。
久しぶりの運転と釣りでめっちゃテンション上がった(笑)
俺より海に慣れてる松兄がいれば何も怖くないし。
こうやって、さり気なく俺を喜ばすのほんと上手いよね、この人。
やっぱ松兄には敵わねぇや(笑)
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2021年1月4日 2時
