翔潤まさかの�� ページ12
聞こえてくるざわめき。
伝説のぶら下がりエレベーターフィニッシュをみんなに披露した俺は、大して高くもない位置からストンと降りた。
はぁはぁと息を切らしながら松潤の隣まで行って、しれっとベルトを外し始める。
櫻「はぁ…ヤバい疲れた」
ニ「えっと…翔さんは、何をしに行ったんすか？」
櫻「え？」
すげぇ真顔で聞いてくるニノの尋問に、ぽけっとしてみた。
相「翔ちゃん今日…ボタン押したっ？(笑)」
櫻「え？ボタンなんてあった？」
ここぞとばかりに、すっとぼける自分。
ニ「あの…色々言いたいことはあるんすよ。あるんだけど、いっろいろあり過ぎてどっからツッコンでいいのか分からないのよ」
櫻「ハイ？」
相「ちょっと一旦整理しようか！(笑)」
これは嫌な予感がするね。
天「はい、では整理しますと、まずは松本くん。見事、頂上まで登りきりましたね」
松「いや俺…頑張ったでしょ！？」
ニ「まま、そうね。松本さんはね頑張ってましたよ」
相「速かったしね！」
松「いや〜…アゴのとこでちょっとモタついたね」
ニ「いや、ぜーんぜんよ。もう完璧でしたよ」
スタジオにいるみんなが松潤に拍手を送った。
納得。
天「では次……問題の櫻井くん」
櫻「ハイ？何か問題でも？」
ニ「とりあえず最初何があったのかだけ説明頂いてもよろしいですか」
ニノがすげぇ攻めてくるぅ〜！
櫻「違うの。説明するとね？松本くんが登っていきました、はい頂上に着きました、松本くんが降りてきていよいよバトンタッチです」
ニ「はい。で、その後は」
櫻「崖に向かって行こうとしたら、全然前に進めなかったよね」
ニ「それは何故ですか？」
櫻「松潤がすげぇ絡まってた」
松「ヒヒっ…いやいやいやっ、言い方よ(笑)」
俺を指差す松本潤。
でも俺は目を合わせない。
櫻「やっぱあれが原因だよね。あれで20秒くらい？ロスしたのがデカかったなて俺は思うよ」
松「いやいや、確かに私のせいでロスはしましたよ！？だけど、あれだけが原因じゃなくないすか！？その後のあなたのプレイがさ」
櫻「えぇ？」
ニ「もうねエレベーター師匠とかいらないんだって！」
櫻「えッ」
相「あれは翔ちゃんが悪いなぁ〜(笑)」
櫻「ええッ！」
大「てか翔ちゃん……何なのっ？(笑)」
櫻「ヒェーッ！！」
出た、大野さんのザクッと一番鋭い斬り込み！
ちょっと舌足らずな口調して切れ味バツグーン！！
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2021年1月4日 2時
