Boys & Girl 続〔M N〕 (ページ14)

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助けてお兄ちゃん② ページ14

智「ヒモ引っ張っていいの？」

ニ「あんた経験豊富なんだから、これくらい知ってんじゃないのかよ」

智「さすがにタンポンは引き抜いたことねぇわ」

…良かった。ある意味ホッとしたよ。

ニ「引っ張って取り出すんだけど…引っ張ってもなかなか抜けなくて…」

智「分かった」

すると兄貴が、先生と同じように俺の股と便器の間に手を突っ込んだ。

智「んじゃ引っ張るよ？」

ニ「はい…」

ズッと引っ張られ、さっきと同じように内臓まで引き抜かれそうな感覚に襲われた。

ニ「ああああ内臓まで出ちゃうーー！！(泣)」

智「出ないよ(笑)」

ニ「ああぁーー死ぬぅーーー！！(泣)」

大げさなくらいに叫ぶと、智がスッと体を寄せて片手で俺を抱きしめた。

智「かず、力入りすぎ。もっと力抜いてみ？」

ニ「だってだってぇ！！(泣)」

智「腹に力入れんなって」

兄貴に言われたように、お腹に入れていた力をふぅぅと抜いた。

すると、ヌ～ンと股に何とも言えない感覚が・・・

ニ「ぁっ…やン…」

その変な感覚のせいで、兄貴の首にしがみつきながら変な声を漏らした。

やがて、ズルッと引き抜かれた感覚がして、はぁはぁと肩で息を吐く。

智「かず、抜けたよ」

ニ「はぁぁ…ありがとう…(泣)」

智「おわっ、手に血が付いた(笑)」

ニ「ええーッ！ごめんごめんごめん‼‼」

智「おほっ…なんか、えろい(笑)」

ニ「ばかぁ！(泣)」

ポカポカと肩を叩く俺を見て、兄貴はヘラヘラと笑いながら血塗れの物体をトイレットペーパーで包んでくれた。

その後、ソレをビニール袋に入れて処理してくれて。

なんだかんだ、こういう所がちゃんとお兄ちゃんだなと思った。

夜、早めにベッドに入って横になっていると、兄貴が静かにドアを開けて部屋へ入ってきた。

智「かず…大丈夫？」

ニ「…うぅ～…またお腹と腰が痛くなってきたよぉ…」

お腹をさすりながら横を向いた体勢で丸まっていると、兄貴がそっとベッドに腰掛けた。

智「大変だな…かわいそうに」

独り言のように呟きながら、俺の腰を優しくさすってくれた。

その手が、なんだか温かくて…。

腰をさする兄貴が、心配そうな顔で俺を見つめる。

そんな顔で見つめないでよ…

ドキドキしちゃうから…

本当は兄貴に腰をさすられて少し楽になったのに。

兄貴にそばに居てほしくて…

しばらくの間、俺は腰が痛いフリをし続けていた。