ラブ☆フォーエバー〔ＳＪ〕 (ページ41)

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我が子の成長② ページ41

それから間もなくして、今度は掴まり立ちをするようになった。

最初に掴まり立ちをしたのは妹の結の方で、倖はその分ハイハイのスピードを上げて部屋中を駈け回っていたけども、結が立った約1週間後にようやく倖も掴まり立ちをするようになった。

子供達の初掴まり立ちを見た瞬間、例のごとく大興奮で潤を呼んで、記者会見並みにパシャパシャと写真を撮りまくって。

その後、伝い歩きをするようになり、1歳の誕生日を迎えた頃には、二人ともまだ不安定ではあるけどもテトテトと歩けるようになっていた。

相葉のとこの太一くんが、やけに早い段階からトコトコと歩き出していたから、ウチは遅いのかしらなんて心配していたけど、無事にウチの双子ちゃん達も平均的に歩けるようになって、パパはひと安心。

翔「こお～ゆい～パパのとこおいで～」

テーブルに掴まって立っている二人を少し離れた所から呼ぶと、二人揃ってテッテッテッテと俺の方に向かって歩いてきた。

倖よりも安定して歩いている結の方が先に俺の所へ来て、俺の腕に飛びついてきた。

一方、まだ不安定気味の倖は、途中でベシャッと転んだ。

翔「あぁー！頑張れ、こおー！立つんだ、こおー！」

結を受け止めながら、敢えて手は出さずにその場から倖に向かって明日のジョー並みに叫ぶと、倖はむくっと起き上がり、よろよろと立ち上がって、テッテッテッテと俺の所まで歩いてきた。

俺に向かって両手を出す倖を受け止め、両腕の中にいる二人をギュウと抱きしめた。

子供達が一生懸命成長していく姿に、胸がジーンとした。

そして、子供達が1歳半になった頃。

季節は桜の花が満開に咲く春になった。

4月の春らしい暖かな晴天の日曜日。

潤と一緒に倖と結を連れてお花見に来ていた。

川の土手沿いに並ぶ満開の桜の木の下を、俺は倖と手を繋いで、潤は結と手を繋いで歩いた。

この土手は、結婚する前に潤とお花見に来た場所だ。

淡いピンク色の桜の美しさも、澄んだ青空も、漂う屋台の焼きそばの良い香りも、あの時と変わっていない。

潤と手を繋いで見たあの景色を、今ではお互いに子供と手を繋いで4人で見ているんだ。

なんて幸せなんだろうて思いながらチラッと潤の方へ視線を向けると、潤も俺の方を見ていた。

きっと同じことを考えてたんだろうね。

俺らは目を合わせて微笑み合った。

倖と結がいつか大人になった時、同じ景色を見て欲しいなと思った。