我が子の成長�� ページ40
子供の成長とは早いものだ。
倖と結が生まれて8ヶ月が経とうとしている今。
ついに二人がハイハイをし始めた。
翔「じゅーん！見てっ！見てっ！倖がハイハイしてるっ！ああっ！結もハイハイしてるんだけどぉー！！」
初めて二人がハイハイした姿を見た瞬間、俺はもう大興奮で潤を呼んで、二人して名前を呼びながらムービー撮影会をした。
「あーあー」「うーうー」言いながらペタペタと部屋中を動き回る姿に、パパはもう感激です。
最近ではもう、俺をパパ、潤をママとちゃんと認識しているのか、たま〜に「まーま」とか「ぱーぱ」て呼んでくれたりする。
翔「ほ〜ら、こお〜、ゆい〜。パパだよ〜」
潤「倖、結、ママのとこおいでっ」
二人を隣同士に並ばせて、正面で手を叩きながら名前を呼ぶ俺と潤。
何かと勝負事が好きな俺らは、子供達がパパとママどっちの方に来るかというくだらない勝負をしようてことになり。
俺はもう負けたくなくて、必死に手を叩きながらパパだよアピールをしたのだけども。
二人して真っ直ぐに潤の方へ向かって元気よくハイハイしていった。
倖結「まーま」
潤「よーしよし、二人ともママのとこ来たの〜？♡」
翔「ああーーッ！！負けたぁーッ！！」
あっさりと敗北して、ずでーんとその場に倒れる俺を、潤が二人を両腕に抱えながら笑う。
潤「しょうがないよ、一緒にいる時間が俺の方が長いんだから(笑)」
翔「あー…くそぉ…もっと早く帰ってこなきゃ…(泣)」
悔しくて倒れたまま、ドンドンと床を叩いた。
やっぱりママには勝てねぇな…て思った瞬間だった。
潤「フフッ。ほら、倖、結、パパに抱っこしてもらいな？」
そう言って潤が二人を下ろして俺に向かって指を差すと、今度は二人してペタペタと俺に向かってハイハイしてきた。
倖「ぱーぱ」
結「ぱ」
翔「こお〜〜ゆい〜〜パパを慰めてくれて、ありがとぉ〜〜！！(泣)」
むくっと起き上がって、二人を両腕に抱えながら立ち上がった。
そんな俺の姿を、潤が嬉しそうに見つめている。
俺は子供達のことを誰よりも愛しているけど。
こうやってさり気ない優しさで、俺の自尊心を傷付けないようにしてくれる潤を、やっぱり一番愛している。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2019年2月5日 16時
