誕生！我が家の天使たち�� ページ29
ようやく俺達のダブルベイビーの性別も分かり、迎える準備も段々と整ってきた。
潤のお腹が大きくなるにつれて、あと少しで生まれるんだと実感する。
潤の体調もお腹の赤ちゃん達の成長も順調で、無理をしない程度に俺達の夜の情事も重ねている。
終わった後は決まって、潤がペッタリと俺に抱き着いてくる。
「今のうちに沢山甘えとこ♡」なんて可愛いこと言っちゃって。
だから俺も、「じゃ、俺も甘えとこうかな」なんて言って、俺も負けじと潤にペッタリくっついて、二人して抱き合うように寄り添って眠っている。
子供が生まれるのも楽しみだけど、今のこの、潤との二人だけの時間も大切にしなきゃね。
俺の腕枕で眠る潤の寝顔を見つめ、もう少しで自分達が親になる喜びを噛み締めながら、潤のおでこにコツンと自分のおでこをくっつけ、やがて自分も眠る。
そして、ついに出産予定日を間近に控えた10月。
外はスッキリとした秋晴れの空が広がっている。
相「はいはい太一く〜ん、オムツ替えますよ〜♪」
俺の隣で相葉が、小さな布団に寝かされている赤ちゃんのオムツを手際良く替えている。
翔「へぇ〜なるほど。こうやってやるといいのね」
相葉の慣れた手つきのオムツ替えを間近で見て、只今お勉強中。
今日は潤と一緒に相葉の家にお邪魔している。
相葉家に生まれた長男の太一くんを見に来たかったのと、親としては先輩の二人に色々と学ぼうかと。
相「ハイ、おしまい♪ たいちゃん、おりこうさんだったね〜」
オムツ替えが終わって、前開きのスナップをパチンと全部留めると、相葉が太一くんを抱っこしながら立ち上がった。
相葉の腕に抱っこされている太一くんは、男の子らしい緑のストライプの模様の服を着ていて、おとなしくキュッと相葉の服を掴んでいる。
背中をポンポンとしながらゆらゆらと抱っこしている相葉は、まさに父親の姿だ。
翔「太一くん、おとなしいね」
相「そう！全然泣かないし、ちょー仏！(笑)」
仏のように静かで穏やかな太一くんを眺めていると、キッチンから哺乳瓶を持った和也くんがやってきた。
和「まーくん、ありがとう。たーく〜ん、ミルクの時間ですよ〜」
和也くんが、相葉から太一くんを受け取ってミルクを飲ませ始めた。
和「じゅんのすけも、そろそろだね〜。頑張って」
潤「ぶっちゃけ出産て、どんな感じだった？」
和「あ〜もうね、死ぬかと思った」
大変、潤の顔色が！！
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2019年2月5日 16時
