ラブ☆フォーエバー〔ＳＪ〕 (ページ21)

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夫婦を乱すもの④ ページ21

翔「あれ？潤は？」

小「あ、今トイレ行ってますよ」

翔「そうなんだ。大丈夫かな」

潤のことが心配でチラチラと周りを見回していると、ベンチからフッと笑い声が聞こえた。

小「潤がまさか男の人と結婚するなんて、びっくりですよ」

さっきよりも若干威圧的な体勢で座っている彼が、薄っすらと笑みを浮かべて言った。

翔「あ、そうなの？そんなに意外？」

そんな威圧的な雰囲気をスルーするように、軽い口調で返した。

小「意外ですよ。だって潤は女好きですからね」

翔「ヘぇ(笑)」

小「男はマジで無理だって言ってましたし」

翔「そうなんだ(笑)」

小「知ってます？潤て女のケツが大好物なんですよ」

翔「…あそう。初めて聞いたかな(笑)」

小「俺、潤とは幼稚園からの幼馴染なんで、潤のことなら何でも知ってますよ」

翔「…へぇ～(笑)」

彼の言うこと一つ一つが、俺の胸にチクチクと刺さる。

別に俺にそんなこと言わなくたっていいじゃねぇか…

イライラとする気持ちを必死に抑えながら、無理矢理笑みを浮かべた。

すると、向こうの方から潤が戻ってくるのが見えた。

潤の姿が見えた途端、小栗くんがスッとベンチから立ち上がった。

小「言っておきますけど、俺、アンタが潤の旦那だなんて認めないから」

ポケットに手を突っ込んで鋭い目つきで俺を見ながら、彼は小さい声で言った。

翔「えっ」

冷めた目で俺を見る彼。

そのままスッと俺の横を通り過ぎて行き、潤の方へと向かって歩いていった。

小「じゃあね～潤」

潤「おい、ちょっと待て！番号教えろよ！」

小「えーどうしよう」

潤「おい！(笑)」

楽しそうに話す二人。

俺はその姿を、モヤモヤとした気持ちで見ていた。

すると、彼から番号を聞いた潤がスマホをいじりながら俺の所へと戻ってきた。

潤「ごめんね、翔くん」

翔「…あ、うん。全然」

潤「この後、どこ見ようか？」

翔「…うん、俺は特に無いから、潤が見たいとこでいいよ」

潤「じゃあ、本屋さんに行ってもいい？」

翔「…オッケ、行こっか」

フッと笑ってみせて、持っている水を潤に差し出した。

潤「ありがとう」

嬉しそうな顔で受け取ってゴクゴクと水を飲む潤を、俺はどんよりした気持ちで見ていた。