夫婦のカタチ�� ページ3
潤が甘えてくれるのは嬉しいし、とってもとっても可愛いから、思う存分甘えてくれていいのだけども。
こうやって人前(特に相葉の前)で甘えられると、どうしていいものかと悩む。
相葉達も、俺らのラブラブ振りを見せつけられても困るだろうしね。
どうしたものかと、いまだに膝枕状態でポリポリと人差し指でこめかみ辺りを掻いていると、お腹を撫でていた和也くんがピクッと動いた。
和「まーくん！まーくん！」
突然、キッチンにいる相葉を呼んだ。
相「はいはーい、どうしたのー？」
和「今、動いたよー！」
相「えっ、ホントっ！？」
バタバタと相葉が、和也くんのそばへ寄ってきた。
そして、ドンッと和也くんの隣のソファの上に座り、大きくなった和也くんのお腹に耳を当てた。
相「どれどれ〜？♪」
和「あー今動いてないかなぁ」
相葉が必死に耳を当てるも、どうやら今は動いていない様子。
すると相葉が耳を離して、和也くんのお腹を優しく撫で始めた。
相「よ〜しよ〜し、パパですよ〜♪ 早く元気に生まれてきてね〜♪」
和「まーくん、あと3ヶ月待ってね(笑)」
相「あと3ヶ月かぁ〜！俺、もうワクワクしちゃう♪」
和「早く名前考えなきゃね」
相「そうだね、よーし！かずくん、あと3ヶ月一緒に頑張ろうね！」
和「うん」
相「かずくんっ、愛してるよっ♡」
和「もぉ〜照れるよ、まーくんっ♡」
サラッと愛の言葉を囁く相葉と、すんごい嬉しそうな顔で相葉の肩をペシッと叩く和也くん。
俺らは何を見せられてんだ。
こっちは遠慮してたっつうのに。
御構いなしじゃねぇか。
すると、俺の膝で寝ていた潤がノソっと起き上がった。
潤「ふぅ…。だいぶ落ち着いたし、俺も料理の準備しようかな」
さっきまでの口調とは打って変わって、低い声で呟くように言う潤。
あれー、甘えん坊モードが解除されてるぅー！
…なんだよぉ。
翔「いいよいいよ、潤。あとは昨日買っといたオードブルをお皿に盛り付けるだけだから、俺やるよ」
潤「…ごめんね、翔くん」
翔「ううん、全然。潤はもう少し休んでて？」
潤「ありがとう…」
フッと笑ってみせて、俺はスッとソファから立ち上がった。
翔「はい、相葉くん。手伝ってねー」
まだイチャイチャしている相葉に声をかけて、先にキッチンの方へ向かった。
相「かずくん、ちょっと待っててねっ♪」
和也くんの唇にチュッとする相葉。
おーい、よそでやれー。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2019年2月5日 16時
