あれから俺達は�� ページ2
去年の12月24日に、俺は夢の国で潤にプロポーズをした。
あれから3ヶ月。
現在、俺らは無事に結婚し、新築のマンションに一緒に住み始めた。
結婚すると決まってからの俺の行動力はもう、自分でも素晴らしかった。
無事に引っ越しもして、俺らの新しい生活が始まったと思ったら。
まさかの、潤のお腹に新しい命が誕生していた。
どうやら、あの12月24日の時の子らしい。
そう、夢の国ベイビーだよ。
二人で大喜びしたのも束の間、潤のつわりが酷くて、最近毎日こんな状態。
今日は前々から予定していた新居のお披露目として、相葉と和也くんを招待したものの、朝から潤の調子がイマイチで。
だから、潤の代わりに料理が出来ない俺が、相葉に指導してもらって焼きそばを作っていたわけで。
お披露目会に焼きそば？とか言わないで。
これが俺の限界。
翔「よしよし…つわりは赤ちゃんが元気な証拠だからね。辛いけど、赤ちゃんと一緒に頑張ろうな」
潤「うん……(泣)」
背中をさすりながら、もう片方の手で潤の頭を撫でていると、リビングのドアが開く音が聞こえてきた。
相「先輩…潤くん、大丈夫ですか？」
和「つわりはホント辛いんだよね〜」
潤を心配して、相葉と和也くんが様子を見にきたようだ。
翔「ごめん、先食べてていよ？麺固まっちゃうから」
相「大丈夫、もう固まってるから！」
おい。
潤「しょおくん…もう大丈夫だから、俺もあっち行くよ」
ケホッと咳をしながら、潤が詰まった声で言った。
翔「大丈夫…？無理しなくていいよ？」
潤「ううん…ちょっとおさまった」
潤が戻りたいと言うから、俺達は4人でリビングへと戻ってきた。
とりあえず潤をソファへ座らせると、やっぱりまだ気持ち悪いのか、隣に座る俺にペッタリとくっついている。
翔「あのぉ…潤くん。すぐ戻ってくるから、ちょっとだけ離してくれるかな？」
潤「う〜…翔くんがいないと俺、吐いちゃうよぉ…」
翔「う、うん…それは困るね」
潤「しょおくん、背中さすってぇ〜…」
翔「あ、うん…いくらでもさすってあげますよ…？」
優しく背中をさすってあげると楽になるのか、コロンと俺の膝に頭を乗せた。
膝枕状態。
ニ「へぇ〜。じゅんのすけって、翔さんの前じゃこうなんだぁ」
ソファにでーんと座っている和也くんが、ぽっこり出ているお腹を撫でながら言う。
そうなんだよ。
つわりの時だけ、普段の2倍増しで甘えん坊になるんだよ。
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作者名：さくら 樹里
| 作成日時：2019年2月5日 16時
