パピヨン～青い蝶～ (ページ6)

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ターゲットはすぐそばに① ページ6

高校の時に話した俺の将来の夢のことを、大野が覚えていてくれたのが嬉しかった。

高校の時、ウチで一緒にゲームをしていた時、確か俺は言ったんだ。

「このゲームの操作方法が不親切。俺だったら、もっとやり易いように作るね」て。

そしたら大野がケラケラと笑った。

だから、俺は大野に言った。

「将来、絶対ゲームを作る会社に入って、もっとやり易くて、でもやりごたえのある面白いゲームを作ってやるんだ。それが俺の将来の夢」て。

そしたら大野は、真剣な顔で「ニノなら絶対出来るよ」て言ってくれたんだ。

それが嬉しかった。

できれば俺も、高校の時に大野から将来の夢を聞いて、そう言ってやりたかった。

なのにあんたは、何も言わずに、ひらひらとどっかへ飛んでいきやがった。