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見えない先に ~Future~ ページ44

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スーパーで買い物を終えて車に乗り込むと、
大城さんが車の中で『 祈 り 』を熱唱していた。

「大城さん」

「……ははっ、すみません、なんか突然この歌が聴きたくなって」

その目は涙ぐんでいるようにも見えた。

「泣いてます……?」

「いやぁ、お恥ずかしいです……私、この歌を聴くといつも泣きそうになるんですよね」

「この歌は皆さんが歌い始めた頃から好きだったんですけどね……デビューして、PVの構成を見て……本当に3対4で売り出すんだって感じてね」

「正直、このグループは大丈夫なのかって思いましたよ。もしかしたら、前の三人を売り出すために四人は犠牲になるんじゃないかとか色々と心配した……でも皆さんは沢山の事を乗り越えて今、ここにいて……ほんと感慨深いというか」

ハンカチで涙を拭うと、大城さんは微笑んで言った。

「すみません、もう一回聴いて良いですか?」

俺が頷くと、大城さんはもう一度『 祈 り 』を再生した。


……『 祈 り 』は、お互いに想っていた二人が
想いを告げる前に一生の別れを迎えてしまい、
それでも二人はお互いに想いが届きますようにと祈りを捧げる……みたいな歌だ。

聴いているうちに、俺まで泣いてしまった。

この歌のストーリーが、今、俺たちが置かれている状況と酷似していたから。

酷似しているとは言っても、彼にそういった感情は無かったが、

彼が俺達にとって『大切な存在』であることには変わりなかった。

近くに居ても、やはり伝えきれなかった事や、向こうがまだ話したいことだってあったと思うから……


今更、後悔したって遅いこともある……でも。

「大城さん……俺、自信無いですけど宮田の分も頑張ってみようと思います」

「はい……しっかり支えていきますね?」

「よろしくお願いします」


そう言って外を見たときだった。


「っ!?」

丁度通り掛かった公園の公衆電話ボックスの中にいた人が、じっと此方を見ていたのだ。

本当に一瞬の事で相手の姿を確認することは出来なかったが……

「ちょっと大城さん、停めてください!」

「えっ?」

「良いから早く!」

車を端に停めてもらうと、俺は急いでさっき見掛けた公園の衆電話ボックスへと走った。






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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪ また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時

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