見えない先に ~Future~ ページ43
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〜Wataru side〜
車に乗ると、大城さんは優しい声で言った。
「えっと横尾さん、スーパーって横尾さんの家の近くが良いですか?」
「いや、違うスーパーお願いしても良いですか?いつもの所だと、ファンの子とか記者の人が隠れてるかもしれないから……」
「それじゃあ、私がいつも利用してるところで良いですか?そこなら横尾さんの家に行く途中であるんで」
そういうと、車を走らせた。
「……大城さん、俺、どうしたら良いんですかね」
暫くして、そんな事をいうと、大城さんは俺の問いに何も答えず、しかし、ミラー越しに俺を優しく見ていた。
「宮田が居なくなったっていうのに、何をしたらいいのか分からなくて、だから現実逃避しようと帰りに買い物に行こうとしてるんですよ……仲間として最低な気がするんですよね」
「人間、急な変化が起きたからってすぐに対応出来る人なんて珍しいですからね。横尾さんは横尾さんらしく対応すれば良いと思いますよ」
「それに、本当に今やるべき事って、落ち着いてからじゃないと見つからないですよ。横尾さんや私みたいなタイプは」
「大城さんはどうするんですか?」
「私は一応メインマネージャーなので、相川さんのサポートをしながらも、自分を見つめて少し心を落ち着けてから動こうかなと」
「そう、ですか。でもなぁ……」
「どうしました?」
「俺、自信無いです……宮田が居ない分頑張れるのかどうか、宮田を応援してた人達がこれからもグループのファンで居てくれるのか……」
「大丈夫ですよ、宮田さんのファンは優しい人がいっぱいですし、どの方のファンだろうと、キ ス マ イを応援してくれている事には変わり無いでしょうし」
「横尾さんは堂々としてれば良いんですよ。……ね?」
「うーん……」
「まぁ、横尾さんは一度思考を現実から離してから考えた方が良い考え浮かびますから。今は少しですけど、休めば良いんです」
「そうですね……そうします」
「ははっ、横尾さん納得がいってないって顔してますよ。しかめっ面です」
「そうですか?」
わざと決め顔を作ると、大城さんは笑っていた。
「さっ、そろそろスーパーに着きますけど……私も一緒に行った方が良いですか?」
「大丈夫ですよ、この辺りなら人も少ないですし、一人でいけます」
「それじゃあ、手伝いとかあればまた呼んでくださいね」
「わかりました」
スーパーに着くと、俺は車から降りて中へと入った。
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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪
また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時