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見えない先に ~Future~ ページ42

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「アニメヲタクを貫くかどうか悩んでいたのを、たまたまアドバイスしたら、社長に『ユー!やっぱり キ ス マ イ の マネージャーを頼むよ!』って言われて、それで」

久川さんはご丁寧にも社長の真似をしながら言った。

宮田をヲタク街道へと後押ししたのが久川さんだとは思っていなかったのだが……


「ぷっ……」


「まじかよっ……」


それよりも、モノマネのクオリティが高くて、思わず俺もミツもお腹を抱えて笑った。

「えっ、ちょっ、なんで笑ってるんですか!?」

「だって、劉ちゃん」

「物まねのクオリティ高すぎですってっ」

「へっ?……そ、それぐらいで笑わないで下さい!」

恥ずかしいのか久川さんの耳がみるみる赤くなっていく。

「劉ちゃん、耳真っ赤」

ミツが からかう様に言うと、久川さんは「怒ったら仕事減らしますよ!」と言い放った。

「ええー、それは困りますって」

「全然困ってる様には見えませんけどね」

「あはは、バレた?」

「はぁ……」

ミツの態度に少し呆れていたが、
久川さんはまたすぐに柔らかい表情になった。

「……でも、大丈夫そうですね」

「え?」

「正直、私はグループを解散させた方が今後の皆さんの為になるって思ってましたけど……皆さんなら、このままでも進んでいけるなって感じました」

「久川さん……」

「皆さんなら、きっとグループを守っていけると思います。だから……絶対に挫けないで前を向き続けてください」

「もちろん。俺たちの大切な絆は絶対に消させはさせませんし、消える事はありませんよ。な、千賀?」

「うん。これは、今まで応援してくれている人達や、何より宮田の為でもあるんです」

「もし解散なんてことになったら、皆で事務所辞めてでも活動しますからね」

「それは困りますって。でも、その心意気は大切にしてくださいね」


久川さんは優しい顔で微笑んだ。



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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪ また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時

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