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見えない先に ~Future~ ページ38

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「あー、そうそう。あの、敬語とか正直苦手なんで、気軽に話しかけて良いですからね。出来れば、呼び名も『凪さん』の方が慣れてるし、そう呼んでください」

「凪さん……何でですか?」

「下の名前が『なぎさ』だから『凪さん』なの。苗字で呼ばれるとね……なんていうか、堅苦しいというか」

「あー、はい、分かりました……あっ」

少し敬語になったことに気付いて、慌てて口を押さえると、凪さんは「ふふっ」と笑った。

「別に徹底しろなんて言わないから……人に言っておきながら私も敬語になんてよくなってるから……気にしないで?」

しばらく俺と凪さんは他愛も無い話をした後、
俺のマンションの前でようやく車を停めた。

「はい、着きましたよー」

「ありがとうございます」

「どういたしまして……きっと明日から仕事先で心配されたりとかされるとは思いますが、グループ活動の事は周りにはまだ言わないで下さいね。
正直、メディアに公表するかどうか確定していないので……」

「えっ、そうなんですか!?」

驚く俺に、凪さんは少し吹き出して、答えてくれた。

「ええ。あくまでも、公表する方向だけどね」



「でもこの業界は、いつ何処から情報が流れるか分からないですし……口出ししないように、気を付けて下さい」

「はい、その辺りは重々承知してます」

「玉森さんの京都入りは明日なので、マネージャー就任早々に藤ヶ谷さんとは別行動ですけど……色々と気を付けて下さいね」

「分かりました。今日はありがとうございます」

俺はお礼とお辞儀をしてから車を降りた。

マンションに入っていくのを確認すると、車は発進していった。


マンションのエレベーターに乗り、自分の部屋の階のボタンを押して、一息をついたとき、


〜♪〜♪〜♪


電話の着信音が鳴り、俺はカバンからスマホを取り出した。

画面に映るのは「非通知 電話」という文字。

いつもなら出ないのだが……
精神的にも疲れていた俺は、無意識の内に通話ボタンをタップしてしまった。

やってしまった……と思いながら、恐る恐る耳を傾ける。

「はい、もしもし」

……しかし、向こうからは何も応答がなかった。

ただ、近くに道路があるのだろうか……車の走る音が微かに聞こえていた。


そして、



「もしもし?誰なんですか……っ」



向こうから電話を切れた……―


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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪ また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時

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