Missing you 〜時の想い〜 Part 1

帰り道 ページ4

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〜Miyata side〜









本当は二次元よりも皆が大好きなんだ。


普段は恥ずかしくて言えないけど、


みんな優しくて、


でも悪いところは指摘してくれて、


きちんとお互いの事を理解してくれる。


そんな『キ ス マ イ』っていう、
みんながいる大切な居場所が大好きなんだ。




そして、




その大切な居場所が壊されるくらいなら、




自分は犠牲になっても構わない……。








＊＊＊＊









もう四月だというのに、
まだまだ肌寒い日々が続いていた。



そんなある日の事。





俺はアニメショップへ行ったのだが、
店を出る頃には既に陽は落ちて、空は暗くなっていた。




しかしお店や街灯の明かりで、
辺りはキラキラと輝いていた。





そんな中、

マスクをして、

眼鏡をかけて、

大きな紙袋を両手に抱えて……

そんな姿で歩いているせいか、
やけに周りからの視線が痛い。


最近仕事が忙しくて買えてなかったグッズやら何やら……
DVDだけを買うつもりが、他にも色々と買ってしまった。


しかもこんなときに限って、車ではなく電車を使って来てしまったのだ。


あまり人通りの多いところにいたら、
ラジオにメールが来てしまうかもしれない。



「この間、宮っちが変装して、アニメグッズが入っているであろう袋を大量に持って歩いてました」




なーんてメールが来てしまったら……







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きっとニカに得体の知れないものを
見るような目で見られるだろう。




ニカからの視線は……
本気でそう思ってる時の視線は、
かなりダメージを受けるんだよなぁ。



いくらメンタルが強いと言われていても、
あの視線は……心が折れそうになる。



……っていうか折れる。



だから今、通行人から受けてる視線なんて
本当は全く気にしてないが、今後の事もあるので……




(今日は人通りの少ないとこから行きますか……)







少し溜め息をついて、
俺は人通りの少ない筋道に入った。







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