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S-Meeting in K ~Past~ ページ30

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話を終えて、部屋を出るとエレベーターホールのソファーで、うつらうつらとしている なぎささんを見つけた。

「なぎささん」

「ふわぁ……ん、話終わった?」

「あ、はい、なんとか」

「俊くん、私には大事な事は話さなかったのに、玉森さんには話したんだね」

なぎささんは目を擦りながら呟くようにそう言った。

「えっ……」

『私には』という単語が妙に引っ掛かった。
俺がじっとなぎささんを見ると、彼女は頭を掻きながら苦笑した。

「あっ、話は聞いてないよ。けど、部屋から俊くんの霊が消えたからさー……」

なぎささんは「人使いが荒いんだから……」なんてぶつくさと文句を言っていた。

「あの、なぎささん」

「あぁ、私の事は『凪さん』で良いよ。その方が言いやすそうだし」

「その、凪さん……凪さんは宮田とどういう関係なんですか」

「んー、ちょっとした腐れ縁ってやつかな」

腐れ縁って……

まさか、この人……!?

「あ、でも恋人だったとかじゃないんだけどねぇ。幼馴染み的なものかな?」

「はぁ……」

宮田の知らない部分を知って、なんとなく、もやもやした。

(女の幼馴染みとか居たのかよ……)

まぁ、それを俺に話すかどうかなんて宮田次第な訳だけれど。

「それより、玉森さん。ちょっとお願いがあるんだけど良いかな?」

凪さんは両手を合わせて軽く頭を下げた。





****




玉森となぎさがエレベーターホールで会話をしている頃。



11009号室では、俊哉が頭を抱えていた。


「はぁっ……はぁっ…………」

急に頭痛が彼を襲い、息は荒くなり、身体はうっすらとだが透けている。

「なぎ…さ……うぅっ……」

彼はソファから立ち上がって助けを求めようとしたが、すぐに地べたに崩れ落ちてしまった。

「はぁっ…はや、く…しなきゃ……時間がっ…………」

俊哉は必死に手を伸ばした。

その手は部屋の扉に向けられていた。

けれど想いは虚しくも届かず、

彼はそのまま気を失ってしまった……。





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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪ また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時

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