家族 ~Past~ ページ18
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Fujigaya Side.
「宮田が、居なくなった…!?」
一瞬、何も考えられなくなった。
「居なくなったって、どういうことですか!?」
マネージャーである久川さんに噛みつくように聞いた。
「それが、今朝からずっと連絡を取ろうとしているんだけど、電話に出てくれないんだよ……」
「電話なら、宮田はそんな直ぐには返さないですよ……?」
「そうなんだけど……メールをしても返信は無いし、自宅に電話したけど取らなかったんだ」
「自宅も…ですか?」
最低でもメールで連絡は返してくる宮田だが、
そのメールや自宅にも繋がらないと言うのは、今回が初めてだった。
「この事は一応藤ヶ谷くん以外のメンバーは皆 今朝社長から直接伝えられたから知ってるよ。藤ヶ谷くんは朝から舞台稽古を詰めていたからね……なかなか話せないでいたんだ」
「そう、なんですか……」
「それと、今朝玉森くんが言っていたのだけれど、昨夜は宮田くん、玉森くんの家に居たらしいんだけど……朝には姿が無かったって」
そういえば昨日、宮田と玉は朝から買い物に行くって言って、玉の家に泊まるとか言ってたな。
「宮田さんの事は僕らでも探してますから、とにかく今は目の前の仕事に専念していてください」
「でも……」
正直、仕事どころではない。
宮田のことが気になって集中出来ないに決まっている……。
そう思っていたのを見透かしたのか、久川さんは少し微笑んで言った。
「藤ヶ谷さん、明日は1日オフですよ。」
「えっ、でも明日は雑誌の取材が」
「宮田さんの事が気になってそれどころじゃないでしょう?だから、今日はちゃんと集中してくださいね」
そういうと久川さんは俺を見た。
「伊達に藤ヶ谷さんのマネージャーを務めてる訳じゃないんですよ」
「……ありがとう、劉ちゃん」
「どういたしまして。っていうか、仕事中はあだ名で呼ぶのはダメですよ〜」
なんて言って笑っている。
劉ちゃんは同い年ということもあって、プライベートでも時々一緒に居てくれるんだけど、
だからかな、俺の考えをよく理解してくれている。まぁ、渉程じゃないけど。
でも劉ちゃん自身、マネージメント業界では結構名が通る人だからこそ、仕事を先伸ばしに出来たんだと思う。
それを考えると劉ちゃんがマネージャーで良かった……。
「久川さん、今度飯一緒に行きましょうね」
「よろしくお願いします」
劉ちゃんも、キ ス マ イという家族の一人なんだ……。
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☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪
また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時