検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:44,998 hit

助っ人 ~Future~ ページ17

.



「俊くん、私がただの喫茶店の店主だと思ってない?」

「……?」

「私、一応、貴方の事務所の人間なのよねぇ」

「……ええっ!!?」

俺は目を丸くした。
事務所の人間って……


「そんなの聞いてないけど!!?」

と聞けば、凪さんは笑って「ライブの時とかのヘルプで行ってるだけだよ」と言った。

「ヘルプ……」

「あー、でも、社長には口出せる立場よ」

「……凪さん、いつも思うけど、何者なの」

「ふふっ、禁則事項だから教えらんないよ?」

「……」

どこかで聞いたことのあるセリフに言葉が出なかった。
っていうか、うちの社長に口出しできるって……
ほんとに凪さん何者なの……


「まぁ、とりあえず葬式に行こう?変装に必要なものは全部揃えてあるし、私が考えてる計画は追々話すから……ね?」


「わかった……」


「そうと決まれば、メイクしよっか。あと、ウィッグもあるから」


そう言うと凪さんは物凄く笑顔でメイクセットを取り出した。


「……凪さん」


「んー、なに?」


「もしかして、楽しんでない?」


「あれ、ダメかな?」


「……凪さんらしいっす」


「どんな状況でも楽しまなきゃ。さすがに悲しいときは悲しいけどねぇ……って、私そんなに悲しくなら無いけどね!」

なんて言って笑い飛ばす。


「なんすか、自虐っすか」


「んー、違うかなぁ。まぁ、つべこべ言わずに……メイクするよー!」


無駄に明るい凪さんに呆れながらも、
この人以外に頼れないんだよな、なんて思う。



この人は口が固いし、なんでも相談出来る。




(ありがとう……)





俺は、占い師の顔を思い浮かべた。





.

家族 ~Past~→←助っ人 ~Future~



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

☆ゆうじゅん☆(プロフ) - mizuki1031さん» お返事が遅くなって失礼しました!宮田くんには色々と苦しい思いをさせてしまいましたが、個人的にはいい終わり方をしたと思っています。続編ですが、パス付でないものがございますのでお手数ですがそちらを見ていただけると幸いです。よろしくお願いします! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆうじゅん☆(プロフ) - ヒロさん» お返事が遅くなってしまい、大変失礼しました。面白いと言っていただいてとても嬉しいです。続編ですが、パス付で無いものがあり、完結しております。お手数ですがそちらを見ていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します! (2018年6月23日 9時) (レス) id: d317b5e1a0 (このIDを非表示/違反報告)
mizuki1031(プロフ) - この話とても好きです!宮田さんが皆を救うために自分を犠牲にしちゃうのは何とも切なくなっちゃいましたこんな凄いお話が作れるなんて凄いです!続きがきになったのでパスワードのヒントだけでもいいので教えていただきたいなって思いました! (2018年6月9日 22時) (レス) id: 71f0953bf1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - パスワード付きのは見れませんでしたが見れないなら諦めます。自分はこの話好きです。主さんよく思いつきましたね♪ また新しいのがあれば楽しみにしてます♪ (2018年1月18日 17時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ - 何か気になりますね〜楽しみにです (2018年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 3157760d2b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆ゆうじゅん☆ | 作成日時:2014年8月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。