それ以上言わないで ページ39
臣｢渋谷にこんなお店があるなんて知らなかったです。｣
ユノ｢だろうな。お前みたいなボンボンには(笑)どうする？コースにするか？それとも単品で頼むか？｣
臣｢そうですね…藤原さんはどうする？｣
A｢…。｣
臣｢藤原さん？｣
A｢…え？え？｣
ユノ｢なんだよ。ボーッとして。あの日か？｣
A｢あの日…ち、違いますっ！め、メニューですよねっ！｣
バイトをサボって臣くんと一緒にいる事をユノさんがチャンミン先生にポロリと話すんじゃないか、ううん、臣くんがチャンミン先生とキスしていた事をユノさんに喋っちゃうんじゃないかってドキドキしていた。
ユノ｢けど珍しい組み合わせだなぁ。そんなに親しかったっけ？お前ら。｣
メニューの向こう側でユノさんがどんな顔で私を見ているのか怖くてメニューを見る振りをしながら顔を隠していた。
言葉の一つ一つがチクチクと刺さって痛い…。
まるで探られているようで……。
臣｢あ…それは…僕が不用意なこと言っちゃって…。｣
ユノ｢不用意？｣
臣くん……！
それ以上言わないで……！
ますますメニューから顔を出せなくなった。
臣｢藤原さんを｣
お願い……！
臣｢大学まで送って来た人が｣
やめて……！
臣くん……！
鼓動が早くなる。
メニューを持つ手に力が入る。
臣｢彼氏って言っていいのかどうか｣
だめ……！
臣｢わかんないって言うから。｣
ユノ｢ふーん。でも送って来ただけなら彼氏じゃなくてもできるだろ？例えばバイト先の上司とか。｣
やっぱり……
ただただその先を言わないことを願うだけ……！
臣｢でもキスしてたんですよ？｣
A｢臣くん……！｣
思わず叫んでしまった。
ユノ｢…それで？國立続けて。｣
私を見据えながら臣くんに問う。
臣｢好きって言葉もなくてつき合おうとも言わないでキスだけするなんて都合のいい女にされてるんじゃないかって思わず言っちゃって……。｣
ユノ｢……。｣
私をジッと見つめるユノさん。
しばらく沈黙が流れる。
そしてやっとユノさんから出た言葉は一番知りたくない言葉だった……。
ユノ｢……間違ってない。都合のいい女なんだよ藤原は……。｣
嘘……！
違う……！
そう否定したくてもチャンミン先生の親友のユノさんの言葉には重みがあって……その現実を認めざるを得なかった……。
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ひろ(プロフ) - bubuさん» 読むわよ、これからもね！ (2016年4月9日 17時) (
レス) id: 7e1fad6f3e (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» ハッピーエンドまではまだまだかかりそうで^^;キーーーってなっちゃうかも知れませんが読みに来てくれるのを信じて私も待ってます！ (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ちゃみゅさん» ありがとうございます！私もこうしてコメント頂いて更新の励みにしてます！また来てくださいね！ (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ひろさん» ドキドキワクワクからの何でやねーんってツッコまれそうな展開になるかも知れないけど読んでね(笑) (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - みぃなさん» いつまでも追っかけに来てください(笑)まだまだすれ違っちゃう二人ですがじれじれしながらハッピーエンドまで待って下さいね。 (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作者ホームページ：http://twitter.com/comububu
作成日時：2016年1月30日 22時
