救いの神々 ページ18
A｢…ほんと起きないね。｣
先生が酔っ払って眠ってからどれだけ時間が経っただろう。
先生の全体重が私にのしかかって、ベンチに座っているとはいえ、先生とベンチに挟まれた私の体もそろそろ限界に近づいてきた。
A｢獣医学部の美人女子大生、美人はつかないか。女子大生公園のベンチで圧死。明日の夕刊の片隅に載るかも。｣
ほんとに男っけなしでファーストキスも酔っぱらいの不意打ちで女として何の花も咲かないで人生終わっちゃうのかもしれない…なんて真剣に思い始めた頃、先生のズボンのポケットに入ってるスマホが鳴った。
A｢す、救いの神っ！｣
手を伸ばしてポケットの中のスマホを取り出した。
A｢え…。｣
画面に映った名前を見て躊躇した。
A｢やだ…！取りたくない！でも…これを逃したら夕刊…でも！この状況見られたら何言われるか分かんない…！｣
ユノ｢ね。なんで取らないの？｣
A｢へ？｣
先生の背中越しに見えるはスマホ片手に持ったチョン助教授。
ユノ｢助けて欲しくねえの？｣
A｢た、助けて欲しいですっ！｣
なぜそこにいるのかなんてどうでもいい。
早くこの状況から脱出したい。
ユノ｢よしよし待ってろ。お前、そっちの肩持て。｣
キュヒョン｢えー、何で俺が…｣
チョ助教授も文句を言いながらもユノさんと片方ずつチャンミン先生の肩を持って体を支えた。
一気にふわっと体が軽くなって息苦しさから解放された。
ユノ｢缶ビール一本か。コイツさ、酒弱えーの(笑)｣
キュヒョン｢好きなくせにな。｣
ユノ｢じゃコイツ連れて帰るから。おやすみ〜A〜！｣
A｢あ、ありがとうございますっ！｣
ユノ｢あ、…ねえ！｣
キュヒョン｢おい！急に止まんなよ！｣
数歩歩いた所で立ち止まって振り向いた。
ユノ｢コイツ、Aにキスしなかった？｣
A｢え？！どうしてそれを？！｣
ユノ｢ははーん。やっぱり(笑)悪い(笑)キス魔なんだ。｣
A｢キス…魔。｣
て、ことはやっぱりあのキスはお酒が入った勢いで何の意味もないキスってこと…。
ユノ｢ま、事故だと思って忘れろ。どーせコイツも覚えてねえし。｣
A｢は…い。そうします…。｣
ほんの少しだけ幸せな気分になれたのに…それ以上に虚しい気持ちが増えた。
・
・
キュヒョン｢おい。いつからキス魔になった？｣
ユノ｢さあ？今日から？｣
キュヒョン｢ﾌｯ…興味が湧くな。藤原Aって…｣
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ひろ(プロフ) - bubuさん» 読むわよ、これからもね！ (2016年4月9日 17時) (
レス) id: 7e1fad6f3e (このIDを非表示/違反報告)
bubu - 愛絵理さん» ハッピーエンドまではまだまだかかりそうで^^;キーーーってなっちゃうかも知れませんが読みに来てくれるのを信じて私も待ってます！ (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ちゃみゅさん» ありがとうございます！私もこうしてコメント頂いて更新の励みにしてます！また来てくださいね！ (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - ひろさん» ドキドキワクワクからの何でやねーんってツッコまれそうな展開になるかも知れないけど読んでね(笑) (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
bubu - みぃなさん» いつまでも追っかけに来てください(笑)まだまだすれ違っちゃう二人ですがじれじれしながらハッピーエンドまで待って下さいね。 (2016年4月8日 22時) (レス) id: 7973905f27 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bubu | 作者ホームページ：http://twitter.com/comububu
作成日時：2016年1月30日 22時
