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side:R
自分でもわかる。
最近の流星は、"スキ"が溢れているーーー
秋の公演が決まった。
それは僕らにとってお披露目でもあった。
"なにわ男子"になって初めての公演。
期待と不安。正直まだ不安が大きかった。
今までバラバラの立ち位置だった僕らは、まだなんとか手を繋いで支えあってそれで何とか立ててる状態で。
『ーー、大ちゃん、凄いなぁ』
その不安定な僕らの先頭に大ちゃん。
金髪で標準語を話す大ちゃんをリビングの割と大きめなテレビ画面越しに眺めていた。
『なんか...、』
芸能人みたい。
ん？一応、流星も芸能人か。テレビ出てるし。
やけど、なんか、こうやって画面越しに見ると急に遠くに感じてしまう。
『大ちゃん、秋の公演出れるんかな、』
ただでさえドラマの撮影で忙しいのに、
練習とかリハとかでれるんかな...？
そんなん、身体壊してまう、心配や。
やけど、居てくれないとダメや。今は特に。
恋人として出来ることと、
仲間やから出来ることは違って、
恋人として思うことと、
仲間やから思うことは真逆やった。
その真逆な気持ちの落とし所がわからなくなって、
無意識にテレビを消すと、
母『もう、見てたのに...！』
なんで消すのとお母さんの不機嫌そうな声が後ろから飛んできて、
『あ、ごめ...』
慌てて電源を入れ直したら、画面から標準語の大ちゃんはいなくなっていた。
撮影で忙しい大ちゃんと何日会ってないかな、
何日電話してないかなって心の中で数えてたら、
ポケットの中で専用の携帯が震えて、
『ちょっと電話してくる！』
慌ててリビングを後にした。
『もしもし』
「あ、もしもし」
ああ、4日ぶりや。
「4日ぶりの大ちゃんやで」
『ふふ、シンクロした！』
「ん？何が？」
『大ちゃんの声4日ぶりやなぁって』
そう言うと大ちゃんは少し照れくさそうに笑った。
「あ、そや。明日そっち帰るで」
『え、そーなん』
「秋の公演が決まったし、丁度1日撮影空くねん」
大ちゃんが誕生日にくれたこの携帯は、
見事に流星をダメにした。
まるで鎖でぐるぐる巻きにされたみたいに、
繋がれたみたいに、
『会うのは10日ぶり...？』
自分でもビックリなくらいの独占欲で、
今日鳴るかな、明日は鳴るかなって
大ちゃんからの電話を待つようになった。
「寂しかった？」
『うん、ちょっとだけ』
素直に思っていることを伝えるのに抵抗がなくなった。
僕らのバランスが少しだけ変わろうとしていた。
＊
続く (更新停止中)
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あさ、(プロフ) - とても面白かったです！大西畑大好きなので、また更新してくれると嬉しいです。楽しみにしてます！！！待ってます！！！ (2020年4月29日 16時) (
レス) id: 588c716fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ちゆ(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます(*¨*)今後も更新していくので宜しくお願いします！ (2019年5月17日 11時) (レス) id: 9c3d0dd1e0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 更新楽しみにしています！また更新してくれると嬉しいです (2019年5月17日 11時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん(プロフ) - 更新楽しみにしています (2019年5月17日 11時) (レス) id: 8bb0c991f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゆ | 作成日時：2019年2月10日 20時
