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side:D
みんなと別れてバイト先に来て暫く、俺はずっとそわそわ落ちつかなくて、お客さんが入って来る度に敏感に振り返ってしまう。
カランコロン、
カランコロン、
そう、扉が開く度におおにっちゃんじゃないかと怖さ半分、期待半分振り返る。
昔ながらの喫茶店で、時給はそこまで良いわけじゃないけど人のいい店長と程よく落ち着いたこの空間が好きで小遣い稼ぎにバイトを初めてもう2年経つ。
カランコロン、
「いらっしゃいま...せ、」
急に世界がゆっくりに見えた。
顔なじみの3人に連れられて、店に入ってきたおおにっちゃんはこの5年間、何回も何回も夢見たそのままで、
『大、ちゃん...、』
昨日、画面越しに会ってるのに、結局こうやって顔を合わすと、
「...おお、にっちゃん...？」
声が震えて視界が歪んだ。
会いたかった、こうやってずっと会いたかった。
『...大ちゃん、あんま変わってないね』
「そう...？これでも大学生やねんで」
『うん。変わってないけど、やっぱちょっと大人っぽいかな』
俺が緊張してるみたいに、おおにっちゃんも緊張していた。
そんで俺は、自分だけ5年進んでることをすごく凄く、
『何か飲んでくんやろ？奥空いてるから』
後悔していた。
そんな事どうしようもない事やけど、
"やっぱちょっと大人っぽいかな"
そう言ったおおにっちゃんの顔はすごく凄く寂しそうやったから。
廉『大吾、もう1時間ぐらいやろ？』
「おー、多分今日はそんな忙しくなさそうやし残らんでよさそう」
和『今から4人で夜ご飯何食べるか会議すんねん！』
「おおにっちゃん、何飲む？」
和『ちょお、無視！？』
『んー...ココア！』
『『『「かーわいいー」』』』
『もうっ』
ほんまは久しぶりの再開にまだ浸っていたいけど、なるべくその寂しさがなくなるように、
「他はコーヒーでええやろ？」
正『雑いなぁ』
廉『俺、アイスティ』
和『メロンソーダ！』
明るく、いつも通りに過ごそうと一瞬で誓った。
オーダーを店長に通して、4人に目をやるとまるで高校の教室みたいで、5年も経ったなんか嘘にしか思えない。
店長がすぐに準備してくれた4種類の飲み物と、
「はい、これも」
『え、いいの？』
「今日だけ特別！」
イチゴ味のアイスクリーム。
魔法みたいにパァっと笑顔になるおおにっちゃんになら、何回だってサービス出来そうや。
和『俺のはー？』
「お金払ってくれたら」
和『はい、差別ー！』
正『まあまあ』
＊
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ちゆ(プロフ) - えりなさん» こんばんは！いつもコメントありがとうございます！内容がオリジナルなのでわかりにくい所も多いと思いますが読んで頂けたら嬉しいです(*¨*) (2018年10月27日 0時) (
レス) id: d82cf62acc (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 素敵な物語ありがとうございます涙こちらの方も読ませて頂きますね(*^^*) (2018年10月26日 15時) (レス) id: ca05f7c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゆ | 作成日時：2018年10月12日 23時
