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side:D
おおにっちゃんに携帯を返したあの日、
俺はおおにっちゃんにもう会わないと告げる気でいた。
俺らと会う限りおおにっちゃんはずっと5年の壁をかんじる。
現実と過去とで苦しくなる。
それに、思い出してしまったら一緒にいてはいけないとおおにっちゃんも思うと、そう思ったから。
そう意を決してあの日おおにっちゃんに会いに行った。
5年間返せずにいた携帯を差し出して、もう会わない。そう告げようとしたその瞬間、おおにっちゃんが言うたんや。
"大ちゃんとは、もう会わない"ってーーー
恭『すみません。けど、なくなってたんです』
「は...？」
恭『あの日、大吾くんから受け取った携帯が、流星の机の引き出しからなくなってて』
「え、」
恭『何か、流星が行きそうな場所とか、もしわかったら、』
恭平くんの言葉を全部聞き終わる前に机の上に置かれたおおにっちゃんのスマートフォンを手に取った。
開くかと思って画面に触れるけど流石にロックが掛かっている。
和『大ちゃん！？』
「ロック、恭平くんロック外せへん...！？」
恭『や、流石にそれはわからないです』
和『どしたん？何かわかったん？』
おおにっちゃんが向かった場所はもしかして、
そう思う反面違うんじゃないかと疑う自分もいて、
正『ちょお貸して』
「え？」
手元から取られたスマホに顔を上げると、
正『ふ、はは、』
和『正門おかしなってるやん』
おおにっちゃんのスマホ片手に我慢できないという感じで笑う正門がいて、俺ら3人は顔を見合わせる。
正『あいたで、ロック』
恭『えっ！なんで...！』
ロック解除されたスマホを再び俺に手渡して、
正『0109』
「え...？」
正『ロック番号、0109』
そう、優しく微笑まれて目頭が熱くなった。
1月9日。
それが、ロックナンバー。
そんなん、
「.....、やっぱり」
行先は、ここしかなかった。
「天橋立」
恭『え、』
「.....検索履歴、終電で多分」
恭平くんにスマホの画面を見せると、はっすんと正門も一緒に覗いた。
乗換案内の検索履歴を開くと、最寄り駅から天橋立への道のりを調べた後があって、それを見る限りは終電で今からすぐ追うことは出来ない。
恭『なんでこんな遠いとこ、』
正『タクシーで行く？』
「いや、明日始発で追いかける」
和『わかった』
それはすぐに追いかけて欲しくないって意味な気がしてーーーーーー
「恭平くん、追いかけてええかな...？」
恭『はい』
＊
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ちゆ(プロフ) - えりなさん» こんばんは！いつもコメントありがとうございます！内容がオリジナルなのでわかりにくい所も多いと思いますが読んで頂けたら嬉しいです(*¨*) (2018年10月27日 0時) (
レス) id: d82cf62acc (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 素敵な物語ありがとうございます涙こちらの方も読ませて頂きますね(*^^*) (2018年10月26日 15時) (レス) id: ca05f7c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゆ | 作成日時：2018年10月12日 23時
