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大ちゃんと廉くんのお陰で高校は無事合格。
大ちゃんご所望の制服に腕を通すことも出来た。
入学式の日、僕らは塾の前で待ち合わせて高校に向かった。
「...はぁ、これから毎日電車通学かぁ」
なんて、初日から大ちゃんはため息やったけど、
そもそも緑ヶ丘を選んだのは大ちゃんや。
廉『言うて30分位で着くやん』
「その30分寝たいやん...！」
『電車で寝たら？』
「電車は痴漢からおおにっちゃん守らなあかんから」
『痴漢って...男やから』
廉『けどまあ可愛い男が好きな変態もおるかもしらんやん。ほら、大吾みたいに』
「おい！」
桜がちらちら散る中を3人並んで歩く。
ずっとずっと昔から友達みたいな不思議な感覚。
廉くんとは中一以来クラスもばらばらで、大ちゃんなんかついこの間仲良くなったばっかやのに。
『クラス、一緒やといいね』
中学よりもうんと生徒数も増えて、クラスも一学年6つもあるから同じ方が可能性低いけど、それでも3人一緒がいいなって思ってしまう。
クラス表が張り出された掲示板の前には、これでもかって言うくらいの人集り。
その掲示板の中から自分の名前を探すわけやけど、流星は"大西"やから意外とすぐ見つかる訳で、
『あった、3組』
廉『っし、来たー！俺も3組！』
「.....、」
『大ちゃん？』
「4組」
廉『なんや、隣やん』
「隣でもなんでも俺だけ違うってのがなぁ」
『お昼一緒に食べようね』
「かーわーいいーっっ」
廉『はいはーい。教室行くで』
ざわつく構内を3人で歩いて、教室の前にたどり着いた時、
？『あ、大吾。おはよう』
「ん？あー、正門！」
3組の前で話していた男子生徒数名の中から、優しそうな人がこちらに向かってくる。
「...何、お前もしかして3組？」
正『おん、3組やけど』
その人の良さそうなその人に小さく舌打ちをして、
「これ、幼なじみ」
正『正門です』
「こっちは塾で知り合った天使とツレ」
廉『どーも、天使です』
「ちゃうわ」
廉『いやいや、わからんやん。俺が天使って思ったかもしれんやん』
『大西流星です。こっちは廉くん』
廉『俺らも3組やし、よろしく』
正『そーなんや。いきなり友達出来て嬉しいわ、よろしく...て、あれ？大吾？』
和気あいあいと話している中、すたすたと通り抜ける大ちゃんに正門くんが声をかけると、
「俺、4組なんで」
そう、頗る不機嫌に隣の教室に入っていた。
＊
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ちゆ(プロフ) - えりなさん» こんばんは！いつもコメントありがとうございます！内容がオリジナルなのでわかりにくい所も多いと思いますが読んで頂けたら嬉しいです(*¨*) (2018年10月27日 0時) (
レス) id: d82cf62acc (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 素敵な物語ありがとうございます涙こちらの方も読ませて頂きますね(*^^*) (2018年10月26日 15時) (レス) id: ca05f7c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゆ | 作成日時：2018年10月12日 23時
