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side:D
はっすんが連絡して暫く、その恭平って子現れた。
電話越しで見た時と思ったけど"モテそうな顔"をしていた。
人のことは言えんけど細身で、そんでシュッとしてる。
和『あー、恭平！』
恭『ども』
『ごめん、わざわざ』
恭『や、大丈夫』
その後おおにっちゃんと幾つか言葉を交わした後、俺らを見てぺこ、と頭を下げた。
気の利いた言葉が出てこなくて、同じ様に頭を下げる。
廉『恭平はー...あ、恭平って呼んでいい？』
恭『あ、はい』
廉『俺、廉ね。そっち大吾と正門』
恭『廉くん、大吾くん、正門くん...』
廉『うん。で、今まで何してたん？』
恭『あー...友達といました。たまたま暇なヤツおったんで』
こういう時にすらすら言葉が出てくるのは正直羨ましい。
おおにっちゃんはわたわたと支度をし始める。
ああ、おおにっちゃんと再開した今日が終わる、
『大ちゃん』
ついさっきまで向かいに座っていたおおにっちゃんがいつの間にか俺の席の隣でしゃがんで、こっちを見上げていた。
みんなの会話を邪魔しないように小声で俺の名前を呼ぶ。
「どしたん？」
『さっきの約束、忘れんといてね...？』
「え...？」
『写真見せてって』
「ああ！」
『既に忘れかけてるやん！』
これはただの勘やけど、
俺がその約束をなかったことにしようとしていたのをきっとおおにっちゃんは気づいていたんやと思う。
『もー...！はい！』
「え、何？」
笑顔で差し出してきたのは名前ペン。
『大ちゃんの番号、書いて？』
それと自分の掌。
連絡が取れないことをいい事に、今日でフェードアウトしようとしていたのを本能なのか無意識なのか、
「.....、わかった」
おおにっちゃんは多分きっと、わかっていた。
だって差し出されたその掌は震えていて、笑ってはいるけど顔はこわばってたから。
震える掌を左手で支えて、自分の携帯番号を書いた。
焼肉の油なのか書いたそばからじんわり滲んでいたけど、しっかり読める。
『携帯、買ってもらったら1番に連絡するから』
「おん、待ってる」
先に大人になってしまった俺は、5年前みたいに他の全てを無視して飛び出すことが出来なくて、でも、5年前のままの君を置いていくことも出来ない。
恭『流星くん、そろそろ』
『うん。大ちゃん、みんなまたね！』
だから俺はまた言い訳を作る。
次会うのはおおにっちゃんに昔の携帯を返すためや、ってーーーーー。
＊
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ちゆ(プロフ) - えりなさん» こんばんは！いつもコメントありがとうございます！内容がオリジナルなのでわかりにくい所も多いと思いますが読んで頂けたら嬉しいです(*¨*) (2018年10月27日 0時) (
レス) id: d82cf62acc (このIDを非表示/違反報告)
えりな - 素敵な物語ありがとうございます涙こちらの方も読ませて頂きますね(*^^*) (2018年10月26日 15時) (レス) id: ca05f7c3fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゆ | 作成日時：2018年10月12日 23時
