極 (ページ16)

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僕、いや俺ですページ16

？side

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俺があの人の後ろにいたのは偶然

いやほんとに

後をつけた訳じゃない

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でもあの人を見た瞬間一目惚れだって、感じた

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俺には自分で言うのもなんだけど

ファンがたくさんいる

｢可愛い顔してんのにやたらとバスケできる｣

とか

｢ギャプ萌え凄い！｣

とか

｢バスケしてる時の顔はイケメン｣

とか言われてる

それに

俺がバスケすると

みんなキャーキャー騒ぐ

まぁ有難いことなんだけどさ、

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その中で俺はあの人を見つけた

みんな騒いでんのに

あの人だけはずっと黙って、

俺のことを見てた

美しかった

綺麗だった

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まぁでも俺はあの人について詳しく知らない

名前すらもしらない

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それに

俺そんなに可愛い感じのキャラじゃないし

周りからチヤホヤされるのも好きじゃない

みんなの前では"僕"

だけどいつもは"俺"

こんな猫被ってる奴をあの人が好きになってくれるなんて有り得ない

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でも、

明かしちゃえばなんて事ないかな

ありのままの俺に惚れてもらいたい

誰にもあの人を譲りたくない

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それこそあの、樹先輩って人にも

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壱馬にも