Ｓ４と紫目のガール～続～ (ページ4)

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38話目～シティとスクエアの強者～ページ4

～ある日～

私はある動画を見返していた

『……この時は本当に嬉しかったなー…』

そんな事を呟きながら、テレビの画面を見る

………あ、どうも皆さん。サクラです。遅くなりましだが、新年あけましておめでとうございます

司会「スクエアキング杯────優勝は…、アホチームだ────！！」

ﾒｶﾞﾈ「ブルーチームだって！！！」

メガネ君のツッコミの声とともに、歓声が上がり、そこでビデオは終了した

先程私が見ていたのは『スクエアキング杯』の動画である
この頃私はまだS4と出会っていなかった。ただブルーチームの応援に行って、バトル観戦をしていたたげ

『……こうして見返すと……相変わらず、エンペラーの【王道】(エンペラーロード)はなかなか隙が無いね…いや、無さすぎかな……』

スクエアキング杯を4連覇していた王者……エンペラー。しかしそれまでは、彼が率いるエンペラーチームと私達は何度も戦っていた

必ず私とエンペラーが決勝に勝ち進み、どちらかがその年の王者としてスクエアの一二を争っていた

しかし4年前、私はスクエアには行かなくなった。理由は『デビルチーム』という、リスキルチームが現れたから………

『……あぁ、嫌なこと思い出しちゃった…』

頭を抱えたその時、電話が鳴った。アーミー君からだった

『もしもし？』

アーミー《サクラか？今何をしている？》

『家でビデオ鑑賞してたけど…今は特に何もしてないよ』

アーミー《そうか……実はエンペラーがお前と戦いたいと言っているのだが…》

『……それっていつ？』

アーミー《一週間後だ》

『へぇ……分かった。じゃあ午後1時にそっちに行く』

どうやらエンペラーからの果たし状らしい。久しぶりに本気を出せそうだ
私は少し気分が上がった

アーミー《バトルするのか？》

『勿論！応援してくれる？』

アーミー《当たり前だ。楽しみにしているぞ》

『うん、じゃあね』

私は電話を切ると、早速ウルフチームに電話をかけた