6.5話 ページ8
何でこうも面倒事に自ら突っ込んだんだ。
いつもの自分ならスルーしてたはずなのに。
大学の帰りに女の人が酔っ払いに絡まれてた。
面倒だと思ってそのまま通り過ぎようとしたのに何故か彼女を放っておけなかった。
呆気なく事は片付いた？から帰ろうとしたら彼女は何度も感謝の言葉を述べてお礼したいと言うがそんなのいらない。
もう会う事も無いんだからと思いつつ、何故かそれが胸に突き刺さる気がした。
大学近くに安い物件を見つけた。
この間殺人事件があったとかで、かなり家賃は安い。
何より魅力的なのは大学に近い事。
すぐに決めてしまおう。
最近研究は捗らないし、睡眠が取れなくて大学まで遠いのが億劫なのだ。
あの時助けた彼女を思い出してしまうから。
ふと考えてしまってキーボードを叩く手は止まるし、眠りにつこうとすると彼女の顔が浮かび上がる。
はぁ、とため息をついて起き上がって再びパソコンと向き合う事にした。
事は順調に進んで新居先にやってきた。
引越し先は面倒な事に住民会とかあるらしい。
人と接するのが嫌いな僕に管理人は無理矢理連れてきた。
数十分が何時間にも感じられた。
どっと疲れた僕は冷蔵庫に常備してる栄養ゼリーを飲みながらパソコンに向き合った。
そうこうしてるとインターホンが鳴り、出てみると同じ階の住民が何故かコンロと共に鍋を持ってきた。
断れない僕は渋々招き入れるしかなかった。
ズカズカと入り込んで鍋をテーブルに置いて茶碗を並べる。
翔太「よし！完成！」
満足気に頷いて笑ってる。
そしたら彼の携帯が鳴り響くと通話を始めた。
すぐさま携帯を切ったかと思ったら玄関に向かって行く。
僕も後ろから付いていくと見知った顔が覗いた。
二階堂 A「「あっ」」
僕達は同時に声を出すと、何もしらない彼が話に入ってくる。
そして何故か僕達の事情を知っているらしい。
彼女を見ると気まずそうな顔をしていた。
何故か忘れられなかった彼女。
また会えるとは思ってなかった。
その状況に僕にはよくわからない感情が湧いていた。
そして僕は彼女達に協力を頼まれた。
断るのが苦手なのに…。
彼女は僕の服を掴んできて驚いた。
「ごめんなさい、無理矢理手伝わせてしまって。それにね…二階堂くん断るの苦手って言ってたから」
それが？
「だから…強くお願いしたら引き受けてくれるかなって」
そう言って笑顔を僕に向けてくる。
他人に触られるのも嫌な僕なのに彼女には嫌悪感は抱かなかった…。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
