6話 ページ7
彼はヒートアップしたのか、ペラペラと流暢に話してる。
時折キラキラとした目を私にも向けてくる。
二階堂「犯罪が起きた場所、時間、天気、被害者の性別や年齢、背格好殺害方法などからAIが犯人像を絞り込むんですよ。その結果とゲーム参加者のプロフィールを比較すれば…やばい、興奮してきた」
ニヤリと笑う姿に心配になってきた。
この人には感情ってものがないのだろうか。
翔太「面白いとか興奮するだとかさ…」
二階堂「…はい？」
「失礼とか思いませんか？」
二階堂「と言いますと？」
私はジッと二階堂くんを睨むように見ると彼はハッとして手塚さんに謝っていた。
二階堂「僕…本当に他人が作った物とか駄目で…」
翔太「鍋の話じゃない」
二階堂「…じゃあ」
「あなたっ！」
私は思いっきり怒鳴りそうになったのを手塚さんに止められた。
翔太「いえ、お願いしてるのに失礼なのは僕の方でした。…とにかく協力してくれませんか？」
二階堂「いや、でも…」
翔太「今もこのマンションに僕の大好きな人を殺した奴がいるかもしれないんです！」
「私からもお願いです！あなたのようなAIに詳しい人なら何か進展するかもしれません！」
私達は必死に頭を下げて二階堂くんにお願いした。
頭の上からため息が聞こえた。
二階堂「…わかりました」
翔太「ありがとう」
「ありがとうございます」
二階堂「何か情報とか資料などありますか？」
翔太「…あ、黒島ちゃんとこのボード！」
誰だろう…住民の方よね。
翔太「今から電話してみる」
手塚さんはその人に電話してる時に私は二階堂くんの服の裾を掴みこちらに向かせた。
「…ごめんなさい、無理矢理手伝わせてしまって。それにね…二階堂くん断るの苦手って言ってたから」
二階堂「…？」
「だから…強くお願いしたら引き受けてくれるかなって」
私は二階堂くんの性格を逆手に取ってやった。
案の定私の言葉に目を丸くさせてた。
さっきの失礼な態度のお返し。
私はニッコリと笑って二階堂くんを見つめた。
伊達に君より歳取ってないわよ。
内心べぇーと舌を出してやった。
その時の彼の気持ちなんて知るはずもなくて…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
