38話 ページ47
Aは二階堂を呼びつけて先程の事を話し出した。
「二階堂くん、もう少し皆の気持ち考えないとだめだよ？」
二階堂「え？」
「総一くんの事、仮にも黒島さんは総一くんと仲良くしてるんだよ。もう少しオブラートに包まないとだめ。それと、二階堂くんはそんな気持ちではないの分かってるけどね？この事件の状況を楽しんで見えるよ？小説やフィクションドラマならワクワクするけど、本当に悲しい思いした人ならそんな人見たらどう思うかな？」
Aは二階堂に欠けている感情を諭すように話しかける。
二階堂「…失礼でしたか？」
「そうだよ。二階堂くんの大切な人、命奪われてるのに周りがそれを楽しんでたらどう思うかな？」
二階堂「嫌…です」
「だよね？だからもう少し考えて話しないとだめ」
二階堂「はい…すみません」
「ううん。私に謝らないで翔太さんと黒島さんに謝ろうね？それと…私は二階堂くんの推理信じてるからね」
二階堂はAが信じてくれているのが嬉しくてたまらなかった。
Aを見送ると自分も大学に行く準備を始めて、マンションを後にした。
黒島は苛立ちを隠せず、それを食に当てつけるように注文をした。
頼んだ物を渡されると気分を落とした人物が目の前に居た。
黒島「今朝の言い方は無いと思います！」
二階堂「え？」
黒島は二階堂のテーブルに食事を置き、目の前に座ろうとした。
二階堂「あぁ、今ちょっと忙しいので」
二階堂の断りも聞かずに強引に話を進めてきた。
黒島「翔太さんの前で犯人探しを楽しむのはどうなのかなって！」
二階堂「そんな風に見えました？…村神さんにも注意されました」
黒島「ですよね！いただきます」
二階堂「…すみません、気をつけます。村神さんに黒島さんと手塚さんに謝るようにと…」
二階堂はパソコンを閉じると目の前には沢山の料理が乗ったトレーがあった。
黒島はもぐもぐとそれを大口で食べていた。
黒島「二階堂さんは知らないと思うんですけど、翔太さん以前はもっとずっと明るい人で…私、少しでも元の翔太さんに戻って欲しくて」
二階堂は黒島の食欲に圧倒されて話が入ってこなかった。
ジッと見つめていると黒島はそんな二階堂を不思議がった。
黒島「…何ですか？」
二階堂「あぁ、いや…すごい食べるんだなって…」
黒島「え…あぁ…課題してたら血糖値下がっちゃって…」
2人は笑い出した。
それを怪しげな人物は踵を鳴らしながらじとりと見ていた。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
