30話 ページ35
「あ！帰りに寄るね！ちゃんと洗濯と掃除するから！行ってきます」
二階堂「え？はい…じゃあ…」
二階堂はAが急いで出ていった玄関をしばらく眺めた後リビングへと戻る。
慌ててたとはいえ、自分の貸した服やブランケットは綺麗に畳まれていた。
いつもなら誰かが訪問すると決まって消臭剤を振りまくるのだが、Aだとしない。
むしろこの香りが消えてしまうのが惜しいとさえ思ってしまう自分の考えにおかしく疑問を抱く。
何度も考えるが答えは見つからない。
そっとAが眠っていたソファーを見つめ、そこへ腰掛ける。
座った際にふわりと香る彼女の匂いに安心したように瞳を閉じた。
一方Aは出勤する否や開店準備をこなしていた。
マスターに昨夜の出来事を説明して、昼から警察に相談へと行く趣旨を伝えると驚いて今すぐにでも行ってこいと促されていた。
「でも…お店が…」
マスター「こんな時に何言ってるの。いつも君に頼りきっていたからね…こんな時は私に甘えて行って来なさい。早く対処してもらわないと、手遅れになってごらん、私が悔やんでしまう」
マスターはAを娘の様に可愛がっていて、
彼女の事情を知っている彼はいつも心配している。
「じゃあ、これだけ済ませて行かせてもらいますね。本当にすみません」
マスター「いいんだよ」
マスターは彼女に微笑んだ。
Aは深呼吸をして警察へと入って行った。
別に悪い事をしている訳じゃないのに、何故か緊張していた。
警察の方も気を使ってくれたのか、相談に乗ってくれた警察官は女性だった。
気さくな人で親身に聞いてくれた。
一応彼の送ってきた物を写真を撮ってきたものを見せた。
証拠として彼女はそれをパソコンに保存していた。
後はAのマンション付近をパトロールしてくれる事になった。
「ありがとうございました」
警官「じゃあ、何かあればすぐに通報して下さいね。すぐに駆けつけます」
Aは安心した様子で警察署を出ていると刑事課の神谷が彼女の姿を見かけ声をかけた。
神谷「村神さん」
「あ！刑事さん」
神谷「神谷です。相談に？」
「はい。親身に聞いて下さって少し安心しました」
神谷「そうですか、ですがストーカーは厄介ですから気をつけて下さい。なるべく人通りが多い所を通ったりして下さい」
「はい、気をつけます」
神谷は昨夜から彼女が気になるのかあまり自分の仕事以外の事には首を突っ込まないのだが、自ら助言をしていた。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
