25話 ページ30
タイミング悪くインターホンが鳴り、その音に驚いた。
モニターを確認すると悲鳴をあげそうになるが、手で口を押さえて声が漏れないようにした。
どうしてあの人が居るのだろう。
返さない私に何度もインターホンを鳴らしてくる。
怖くてどうしようもない。
誰かに助けを求めよう。
鼓動がすごい速さで脈打っている。
震える手でスマホの連絡先を探して1人の名前を押した。
【二階堂忍】
先日翔太さんが彼と連絡先を交換していて、私とも交換するように命じて新しく加わったばかりの彼に連絡をするなんてあの時は思いもしなかった。
数回コールが鳴り響き、少し低い声が聞こえ今はそれが落ち着いた。
二階堂『はい』
「にかいどう…くん…た、たすけて」
恐怖で声が出なくなるってこういう事なのか。
どうしよう伝わってるのかな…
二階堂『村神さん？』
「おねが…い…」
インターホンが止まったと思ったらドアを叩く音に変わりさらに恐怖が襲ってくる。
「ひっ…いや…」
二階堂『！？…すぐに行きます』
二階堂くんは異常に気づいてくれて来てくれる事になった。
彼が来るのを待ってよう。
落ち着け、私。
叩きつける音が怖くて私は耳を塞いで目を閉じた。
もう…あんな日々に戻るのは嫌。
しばらくして音は鳴り止んだ。
(もう…行った？)
そこへインターホンが鳴り、肩がびくりと跳ね上がった。
モニターを覗くと二階堂くんが映っていた。
急いで鍵を開けてドアを開いた。
彼は急いでくれたんだろう、息が上がっていた。
安心したら力が抜けてきた。
そのまま二階堂くんに倒れ込んでしまった。
二階堂「…大丈夫ですか？」
「ごめんね…怖かった…あ、二階堂くん…誰にも会わなかった？」
二階堂「いえ、着いた時にはいませんでした…もしかして元彼の？」
私は頷いて肯定した。
「バレちゃったみたい…」
二階堂「警察には連絡しなかったんですか？」
「あ…そうだった…」
馬鹿だ私。
何で先に警察に連絡しないで二階堂くんにしてるんだろ。
「何がなんだかわからなくて…ただひたすら恐怖で二階堂くんに連絡しちゃってた…迷惑かけてごめんなさい」
二階堂「今からしますか？」
「…ううん、もう明日直接相談に行ってくる。わざわざ駆けつけてくれてありがとう」
私は大丈夫だと彼に伝えて、戻ってもらおうとした。
二階堂「このままここで過ごすんですか？」
そうだった…。
また二階堂くんが帰ったら来るかもしれない。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
