23話 ページ28
私達は二階堂くんの部屋へと押しかけた。
私は翔太さんと同じように手を合わせた。
翔太 A「「いただきます」」
二階堂「はぁ…苦手だって言いましたよね？」
翔太「…うん。でもしっかり食べてもらわないと。もう君だけの身体じゃないんだから！」
翔太さん、それは何か違う…。
二階堂「大丈夫ですよ」
二階堂くんは立ち上がって冷蔵庫へと向かいゼリーを取り出すと翔太さんは立ち上がってゼリーを奪い取る。
翔太「俺、冗談抜きで毎日作ってくるから。菜奈ちゃん殺した奴を捕まえるまで毎日。嫌なら…早くAI完成させて」
二階堂くんは黙って席に座ると食べだした。
それを見て私はまた嬉しくなって彼に笑いかけた。
翔太「…それAちゃんが作ったんだからな」
二階堂「…それを早く言って下さい」
翔太「え？」
ボソリと二階堂くんは何か言ってたが、私達には聞き取れなかった。
パクパクと食べてくれる二階堂くん。
作った甲斐あるなってずっと眺めてたくなる。
二階堂「すみませんけど、まだまだ情報が足りないので菜奈さんとのメールのやりとりとか、写真とか全部見せてもらえますか？」
翔太「うん、ちょっと待ってて！」
翔太さんが出て行って、私達はそのまま鍋を食べる事にした。
「今日も食べてくれたんだね」
二階堂「あなたのは…食べれます」
「そうなの？それは嬉しいな」
二階堂くんと視線を合わせて笑いかけるとほんの僅かに微笑んでくれた。
その笑顔にちょっとドキリとした。
私はその気持ちを隠す為に話題を変えた。
「…翔太さん遅いね」
二階堂「冷めちゃいますね」
「翔太さんの所に行ってくるね」
二階堂「あ、僕も行きます」
翔太さんの部屋のインターホンを何度も鳴らすが応答がない。
二階堂くんがドアを開けようとすると鍵はかかっておらず簡単に開いた。
「お邪魔します、翔太さん？」
声に反応しなくて、二階堂くんの顔を見上げる。
彼は先に行ってくれて、その後に私も続いた。
翔太さんを見つけた二階堂くんは声をかけた。
二階堂「あの…鍋冷めちゃいますけど」
翔太さんは何かを抱きしめて涙を流していた。
翔太「ね、見て。菜奈ちゃん…全部笑顔…」
二階堂「2人とも…ですよ」
二階堂くんは優しい口調で話した。
翔太さんの涙は止まらず、私も切なくなった。
それを知ってか知らずか、二階堂くんは私の手をぎゅっと握りしめてくれた。
二階堂くんの背に隠れてほんの少しだけ涙を流した。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
