17話 ページ21
「遅くなってすみません」
翔太「ううん、ごめんね？何度も来てもらって…それは？」
「夕食にでもって思って買ってきちゃいました。食材足らないのもあるし…。あ、それから途中で黒島さんに会ったんで一緒にここまで来ました」
翔太「黒島ちゃん帰ってきたんだ。黒島ちゃんのとこのボードを借りに行こうかなって思ってたんだ。毎回黒島ちゃんとこ行ったら迷惑だしさ。結構大きいからどーやん連れて行こう」
二階堂くんまた巻き込まれて不憫だけど…。
あの大きいボードは私の力じゃちょっと厳しい。
私達は二階堂くんを誘って黒島さんの所に向かう。
案の定二階堂くんは苦い顔をしていた。
翔太「ほら、推理の度にさここに来るのも悪いでしょ」
黒島「私は構いませんけど…でもお任せします」
翔太「うん、やっぱり借りてく。手、借りてもいい？」
翔太さんは二階堂くんにそう問いかけるが、当の本人は鼻をスンスンとニオイを嗅いでいた。
…黒島さんの家なんだから、他人のニオイするに決まってるんだけど。
翔太「だから、何なのそれ？どーやん」
二階堂「あぁ、いや…あの、その呼び方止めて下さい」
翔太「下の名前嫌いなんでしょ？じゃあどーやんだよ」
「ふふっ」
やっぱり思った通り嫌がってる。
翔太さんと二階堂くんのやりとりを聞いて笑ってしまった。
二階堂くんからは軽く睨まれちゃった。
「あ、ごめんね？」
二階堂くんに謝ると勢いよく目を逸らされた。
…そこまで嫌悪感出されると傷つくんだけど。
翔太「ほら、お願い。…借りてくね」
二階堂くんもボードを動かす手伝いを始めた時、床に置いてあった箱に当たってしまい中身が出てしまった。
…アンモナイト？
翔太「何これ？」
黒島「あー、えっと…」
二階堂「もしかして…フィボナッチ数列ですか？」
黒島「そうです！すごい好きなんです」
翔太「何ぼっち？」
二階堂 黒島「「フィボナッチ」」
2人で合わせて答えてくれる。
同時に私と翔太さんはきっと同じ反応をした顔を見合わせた。
二階堂くんも黒島さんも声が揃って笑い合ってた。
…なんだか良い雰囲気？
翔太「へぇー…何それ」
黒島「えっとですね…」
黒島さんは満面の笑みでボードに何か書き出した。
…何かのまじない？
自慢じゃないけど…理数は苦手。
黒島「これです！ずっと見てられますよね？この式」
二階堂「えぇ、まぁ」
2人ともすごい笑顔。
何がこの式にそんなに笑みになる理由があるのか私にはさっぱりだ。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
