16話 ページ20
私の肩に触れる手に驚いて悲鳴をあげてしまった。
「きゃあっ」
黒島「っAさん！」
「！？く、黒島さんか…ごめんね？驚いちゃって…」
黒島「すみません、私こそ驚かせてしまって…」
「ううん、ちょっと考え事してて…」
黒島「いいえ。急いでたみたいですけど？」
「うん、翔太さんの所に戻ろうと思って」
黒島「じゃあ、途中まで一緒に行きませんか？」
「うん、でもその前に買い出しだけしてもいいかな？」
黒島「はいっ」
黒島さんはにこって笑って了解してくれた。
彼女の笑顔でさっきの恐怖が落ち着いた。
今は独りになりたくなかったから良かった。
「黒島さんは今日の授業大丈夫だった？あんまり寝れてなかったでしょ？」
黒島「少し、眠くなりました。でもAさんもあんまり寝てないんじゃ…」
「ん？少し仮眠は出来たよ。黒島さんのソファーの横で寝ちゃったの。二階堂くん達は眠らずに必死で頑張ってくれてたのにね」
それを伝えると黒島さんは何かを思い出したようで、顔を歪めた。
黒島「…あんまりこんな事言うの良くないって思うんですけど…二階堂さん…ちょっとデリカシーない…ですよね…」
黒島さんは何か二階堂くんに言われたのかな？
ちょっと苦手な顔をして伝えてくる。
ちょっとストレートに伝えたり、人の感情を汲み取れない所があるみたいだし…。
「何か言われた？」
黒島「私が寝てたソファーを消臭スプレーかけてって言われたんです」
「え？」
黒島「人のニオイが苦手って言ってました…」
どうしよう。
私ったら知らずにブランケット借りてたし、そしたら近づいたのも気分悪くさせてた。
だから素っ気ない素振りだったんだ。
申し訳ないな…。
「そうだったんだね。私知らずにブランケット借りて何もしないで返してた…謝らないと」
黒島「え？Aさんは言われ無かったんですか？」
「うん…。でも私がそそくさ翔太さんの部屋に行ったからかも。多分その後スプレーかけてくれたと思うよ」
黒島「……」
「黒島さん？」
黒島「いえ、二階堂さん…潔癖症なんですかね？」
「かもしれないね」
だから翔太さんの手料理断ってたのかな？
…ならこれも断られちゃうかな？
私は買い物かごに入れた食材を見た。
「黒島さん、ありがとう」
黒島「いえ、Aさんと話せて楽しかったです」
「私も。これからもよろしくね」
黒島「はい」
黒島さんに別れを告げ私達はそれぞれの部屋へと行った。
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紫(プロフ) - 指摘ありがとうございます。読み返してチェックするのですが、やはり見落としがありますね。こうして報告してくれて助かりました。訂正しました。ご不快にさせてしまい申し訳ございません。 (2019年8月10日 7時) (
レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 31.5話、「小野」ではなく、「尾野」です。 (2019年8月10日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 15話に誤字がありました。「佐野って人をは」ではなく、「佐野って人は」です。 (2019年8月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫(プロフ) - Spicaさん» ありがとうございます！二階堂くん可愛く表現出来てますかね？素敵なんて照れます…(*´ω｀*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月1日 23時) (レス) id: fbdf32b646 (このIDを非表示/違反報告)
Spica(プロフ) - 凄く面白いです！二階堂くんが可愛い！文章力がとてもあって素敵です！これからも応援してます！ (2019年7月31日 21時) (レス) id: 7740be45b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 | 作成日時：2019年7月13日 19時
