secret.32 ページ32
「へ…？」
思わぬ爆弾に、間抜けな声が出た。
崇「…また、傷付けるかもしれへん。もしかしたらおらんくなるかも。
そう思ってたから、こんな感情、捨ててきたのに」
過去に囚われ、恐れている先輩が自分と重なって見えた。
「…私も、」
崇「え？」
次は、私の番。
「私も、怖かったんです。仲良くなったと思ったらすぐに裏切られて。
人間不信になった時は、清楓でさえも信じられませんでした」
何より、幼心で親を見ていたから。
「…人と愛し合った結果があれなら、私にはそんなものいらないって、ずっと思ってました」
それでも、心のどこかでは求めていた。
人の温もりに。
「先輩が、変えてくれたんです」
崇「…俺、が？」
「何にも興味ないような感じなのに、いざとなったらお人好し。
ほぼ初対面なのに、私の事も気にかけてくれましたよね」
仮面を被って、自分を殺して生きてきた先輩。
それを剥がしてくれたと私に感謝するなら、私もまた先輩に感謝する。
偽ってきた自分の本音を、他の誰でもなく、先輩が引き出してくれたから。
「…私は、何があっても先輩の前からいなくなりません」
崇「…っほんま、お前は…」
「わっ…」
軽々とカウンターを飛び越えた先輩は、そのままの勢いで私を抱きしめた。
「ちょっ、先輩！泡…」
崇「…良い、どうせ洗濯するから」
恐る恐る先輩の背に手を回すと、腰に回された手の力が強まった。
「…ありがとうございます。あの時、助けてくれて」
崇「…俺も、ありがとう。あん時、追いかけて来てくれて」
誰かといる所も
誰かと話している所も
誰かと笑い合っている所も
未だ見たことがないと言われている先輩が
何を隠して
何を思って生きているかなんて
私には全ては分からない
でも
寄り添う事は出来ます
話を聞く事は出来ます
笑顔にする事は出来ます
抱える傷がなくなるその日まで
その仮面が完全に取れる、その日まで───
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mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» こちらこそ、1つひとつにコメントありがとうございます！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はまちゃんは最高なんです！に激しく同意です！！！！！！顔文字もはまちゃんで嬉しくなっちゃいました！一つひとつにお返事下さりありがとうございます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» そうです！�陲舛磴鵑郎嚢發覆鵑任后�私の妄想を詰め込んだ�霤弔鮓�ていただき、ありがとうございました(θヮθ) (2018年5月7日 7時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - みきさん» いいですね！今、更新中の作品が終わり次第、取り掛かりたいと思います！素敵な案、ありがとうございます！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 読み終わりました。すごく好きなお話がまた一つ増えて嬉しいです!はまちゃんサイコーでした!あと、バスケ部の奴はリクを元にしたお話なんですね(^^)作者さんの描くはまちゃん大好きです!これからもお話楽しみにしてます! (2018年5月7日 0時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHAN.C
| 作成日時：2017年6月11日 20時
