secret.29 ページ29
「照史先輩からです。代わりに出ときました」
崇「…」
「お大事にって言ってましたよ」
声をかけるも、ひたすら無言で目を細める先輩。
声も出ないほどしんどいのかと焦った時、目を腕で隠して先輩が呟いた。
崇「……腹、減った…」
"ぐぅ〜"
直後に鳴ったお腹の音で、私は笑い崩れてしまった。
「お、思ったより、元気そう、ですね(笑)」
崇「…うるさい」
「お粥作りましたから」
まだ顔は赤いし体もフラついてるけど、今にも限界が来そうな感じではない。
「いただきます」
崇「…お粥より、うどんがいい、」
「じゃあ、晩ご飯に作りますね」
とか何とか言いつつ、作ったお粥も大半を完食してくれた。
薬も飲ませて、体を支えながら上の部屋へ。
「よいしょ、」
崇「…おおきに」
「安静にしててくださいよ」
崇「…出来たらな」
いや、そもそも動ける状態じゃないでしょうに。
「軽口叩けるぐらいには、元気ですね」
私の看病のおかげ？
とか調子乗って言うと、先輩から思いがけない一言。
崇「…ん、そやな。助かった」
俺一人やったら、確実死んでたな。
そんな物騒な事、真顔で言われても困るんですけど…
でも、先輩からの言葉は素直に嬉しかった。
…やっぱ自分、恋したんだな。
過去に懲りず、まだ人の温もりを求める自身の本能に、いい加減笑えてくる。
「部屋行ってるんで、何かあったら───」
壁でも叩いてください。
そう言って立とうとした腕を、熱い手で掴まれた。
崇「…ここ、おれ」
「…寂しいんですか？」
どうせ睨みでも返ってくるんだろう、とたかを括った冗談に、素直にも頷く先輩。
…ほんと、調子狂う。
「…分かりました」
崇「…ん、」
微睡んだ先輩は、ふわふわとした声で私に言った。
崇「…俺、昨日からおかしかったやろ？それな、…」
「ちょっ、ちょっとストップ」
んぇ、と力ない声でこっちを見る先輩。
「…その話は、回復してから」
こんな空気では、聞きたいことも聞けないよ。
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mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» こちらこそ、1つひとつにコメントありがとうございます！ (2018年5月10日 7時) (
レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - はまちゃんは最高なんです！に激しく同意です！！！！！！顔文字もはまちゃんで嬉しくなっちゃいました！一つひとつにお返事下さりありがとうございます。 (2018年5月10日 0時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» そうです！�陲舛磴鵑郎嚢發覆鵑任后�私の妄想を詰め込んだ�霤弔鮓�ていただき、ありがとうございました(θヮθ) (2018年5月7日 7時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - みきさん» いいですね！今、更新中の作品が終わり次第、取り掛かりたいと思います！素敵な案、ありがとうございます！ (2018年5月7日 7時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 読み終わりました。すごく好きなお話がまた一つ増えて嬉しいです!はまちゃんサイコーでした!あと、バスケ部の奴はリクを元にしたお話なんですね(^^)作者さんの描くはまちゃん大好きです!これからもお話楽しみにしてます! (2018年5月7日 0時) (レス) id: 67846066e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CHAN.C
| 作成日時：2017年6月11日 20時
