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「なんでこの忙しい時にっ…！！」
あれから無心で廊下を歩いて、人事部まで戻ってきた。
イライラで、ついEnterキーを叩く力が強くなる。
どうしてこの！忙しい時に！あんな悠長におしゃべりしていられるわけ？？
そもそも、なんで姪っ子さんが社内の会議室でうふふって笑ってるのよ！
部長が今ものすごく忙しいの分かってないの？ていうか部長もなんで応じてるの？仕事しろ！
なんですか？うちの社長は、可愛い可愛い姪っ子さんのためだったら会社が回ってなくてもいいんですか！？
知ってる。これは、八つ当たりってやつ。
部長の隣にいるのが自分じゃないから、こんなに当たり散らかしてるんだ。
自分でも分かってて、どうしようもない。こればっかりは、頭で考えてどうこうできることじゃないでしょ？なんて、自分を正当化してる自分にも、またイラつく。
ああ、もう、嫌だな。
好きなアイドルが結婚してロスになる人の気持ち、今なら分かる気がする。
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「……つかれた…」
結局、どんなに頑張ってもこの時間だ。
時計は丁度、10時半を指していた。
まだ、明日の朝までに片付けなきゃいけない仕事が残ってる。
ちょっとだけ休憩しようと、給湯室に向かう。
お湯が沸くのを待っていると、後ろに人の気配を感じた。
「あれ、A？まだ残ってんの」
「あ…」
後ろに居たのが五関部長だったことに、一瞬気持ちが浮き上がる。
でもまた、頭の中にはあの綺麗な彼女が表れて、浮き上がった気持ちは一瞬で沈んだ。
「…お疲れさまです」
軽く会釈をすると、部長が怪訝な顔をして私を覗きこんだ。
「…？おい、大丈夫か？」
「大丈夫です」
「いや何が大丈夫なんだよ」
「部長がお聞きになったことにお答えしたまでです」
「そんなしんどそうな顔して、大丈夫なわけないだろ。もう切り上げて帰れよ？」
「無理です、まだ終わってません」
ああ、だめだ。トゲトゲした声が出る。
イライラしたって仕方ないのに。部長は何も悪くないのに。
何故か泣きそうになって、慌ててポットの方に向き直る。
唇を噛みしめたら、余計に涙がにじんでくるような気がして、ぱちぱちと瞬きをした。
なんとか涙を引っ込めようとしていると、後ろで部長がふう、と息を吐いた。
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奏風(プロフ) - 初めまして。素敵な作品だったのですね。五関君の作品はあまりないので、見つけて嬉しかったです。お話もとっても素敵で、最後まで一気に読んでしまいました。 (2022年8月3日 12時) (
レス) @page5 id: 0c5b809cd3 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 五関くんに引き続き、橋本くんと戸塚くんのストーリーも気になります。早く読んでみたいです。これからも、A.B.C-Zのストーリーを期待しています。 (2019年11月30日 0時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
ろっか(プロフ) - 妙子の娘さん» お久しぶりです〜！続けて読んでくださっていて嬉しい…！お待たせしてばかりですみません……もうちょっとさくさく書けるように努力します！笑 (2019年11月4日 0時) (レス) id: 2af5960142 (このIDを非表示/違反報告)
ろっか(プロフ) - ふーみんさん» ふーみんさん、ありがとうございます…！なんとお優しい……えびちゃんのお話、もっと増えて欲しいですよねぇ！キュンキュンして頂けるように、頑張ります！！ (2019年11月4日 0時) (レス) id: 2af5960142 (このIDを非表示/違反報告)
妙子の娘(プロフ) - お久しぶりです。今回も楽しく読ませて頂きました。早く続気が読みたいです。待ってまーす！ (2019年10月30日 22時) (レス) id: 3bfa5bcd50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろっか | 作成日時：2019年8月26日 0時
