24．ふたり ページ25
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「…出会いってさ、偶然に転がってるものだけど、ただ待ってるだけじゃダメだって思うんだよね」
…その言葉は、私が好きな小説に出てくる一節とよく似ていた。
静かに、ささやくように、祥太さんが言う。
「だから、繋いでおきたかった。どうしても」
祥太さんの声は優しくて、体に直接響く音が心地良い。
ブルーストーンで初めて会話をした時。
そんなことを考えていてくれたのだろうか。
「…今更だけど。Aちゃんって付き合ってるひと、いるの？」
突然の問いに驚く。
「え…いないよ？…どうして？」
「今日、カナちゃんが男の話って言ってたから。
…よかった」
一体それは、何に対しての「よかった」なのか。
体中が心臓になったみたいに、どきん、どきんと脈を打っている。
「…じゃあ、好きな人は？」
好きな人。
そう聞かれて、どうしたら良いかわからず黙り込む。
だって。
さっき、気付いてしまった。
私が好きなのは。
心臓はさらに、うるさいくらいにどきん、どきん、と脈を打つ。
「…俺、Aちゃんのこと好きになってもいいかな」
まるで世界中にふたりだけになったみたいに、周りの雑音が全部聞こえなくなった。
「いや、違うな。…もう、好きになってる」
祥太さんが、もう一度、私をぎゅう、と抱きしめた。
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あやこ(プロフ) - とっても面白いです。これからも出来れば えびちゃん夢小説書いて行って欲しいです。 (2018年9月23日 11時) (
レス) id: 752857558b (このIDを非表示/違反報告)
ろっか(プロフ) - ドリーさん» ご指摘ありがとうございます！分からないことだらけなので、いろいろ試しながらやってみます！ (2017年11月13日 23時) (レス) id: 2af5960142 (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - オリジナルフラグが付いてますよ！ (2017年11月13日 22時) (レス) id: 5e3261a1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろっか | 作成日時：2017年11月13日 22時
